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Home Linux Jp チュートリアル Linux 上の OwnCloud7 環境でサーバー間シェアリング

Linux 上の OwnCloud7 環境でサーバー間シェアリング

原文はこちらです。

最近のクラウドでの話題は、Google オンライン、アマゾンのクラウド サービスに代表される商用サービス、そしてタブレットやスマートフォンに不足しているストレージを追加するためのクラウドサービスです。商用サービスは、便利な反面、サービスの停止、プライバシーやセキュリティの問題という側面があります。あなたが政府の捜査機関の捜査範囲 (つまり地球上のどこか) に住んでいるか、Sarbanes-Oxley 法 (上場企業会計改革および投資家保護法,SOX 法) や医療保険の携行性と責任に関する法律に関係しているのであれば、自分のデータを自分で管理する必要があります。これは、どのような場合でも大事なことです。

ownCloud は、親しみやすく、容易に導入して使用できるプライベート クラウドの実装です。先週 (訳注: 7/23) リリースされた ownCloud7 は、最も興味深いリリースです。洗練され、強固ですが、管理しやすくなっています。本バージョンの重要な機能は、サーバー間共有 (server-to-server sharing) です。この機能を使うことにより、あなたの ownCloud ファイル共有との接続が容易になり、あなただけのプライベート クラウドを構築できます。つまり、あなたの世界を構築できます。

ownCloud のインストール

ownCloud のドキュメントは充実しています。必要なものがすべて揃っています。本当に使いたくなるソフトウェア製品、びっくりするようなコンセプトです。ownCloiud 管理者用マニュアルには、複数のインストール方法が記載されています。スクラッチからのインストール方法も記載されています。ownCloud は、openSUSE Build Service を使って、Ubuntu、CentOS、Debian Fedora、openSUSE、Red Hat、そして私が使っている SUSE 用のバイナリ パッケージを提供しています。ここでは、テスト用に使用している Ubuntu 14.04 サーバー上にインストールしたときの方法を説明します。

まず使用している Linux ディストリビューション用の openSUSE リポジトリの GPG 署名キーを入手します。コマンドは、分割しないで 1 行に書いてください。

$ wget http://download.opensuse.org/repositories/isv:ownCloud:community/xUbuntu_14.04/Release.key
$ sudo apt-key add - < Release.key

次に、リポジトリを追加し、パッケージ リストを更新し、ownCloud をインストールします。

$ sudo sh -c "echo 'deb
http://download.opensuse.org/repositories/isv:/ownCloud:/community/xUbuntu_14.04/ 
/' >> /etc/apt/sources.list.d/owncloud.list"
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install owncloud
fig-1 createlogin on ownCloud

LAMP スタックがインストールされていない場合は、インストーラーが自動的にインストールします。インストール完了後、ブラウザで http://localhost/owncloud を開きます。青い画面の ownCloud インストール ウイザードが表示されます。図 1 のようにadmin ユーザーを作成します。アイボール (訳注: パスワード入力欄の右に表示されている目のようなアイコン) をクリックすると、入力中のパスワードが表示され、間違いなく入力できます。
次に、データベースを設定します。標準の SQLite を使用する場合は、”Finish Setup” ボタンを押します。軽い作業には SQLite が適していますが、性能を要求したり、高負荷の作業には、MariaDB、MySQL、または PostgreSQL を選択するのが良いでしょう。ウィザード画面に各 DB の選択用ボタンが表示されています。これらはインストール済みの有無に関わらず表示されているため、インストール済みのものを選択するようにします。Ubuntu のデフォルトは MariaDB なので、著者は MySQL/MariaDB を選択しました。新規 DB に任意の名称を付けると、インストーラーが自動的に作成します (図 2)。また、DB 管理者のログイン パスワードも設定します。

fig-2-db-setup

これで終了です。ownCloud7 がインストールできました。”Finish Setup” ボタンを押してください。各種クライアント用のアプリケーションへのリンクとともに、”Welcome to ownCloud” バナーが表示されます。クライアントには、デスクトップ、Android、i デバイスと複数サポートされています。クライアント上で、ファイルの同期、連絡帳、カレンダーの管理のために、ブラウザを使っても良いですし、専用のクライアント アプリをダウンロードしても構いません。

Server-to-Server 共有の設定

それでは、server-to-server 共有の設定に移りましょう。この機能は ownCloud サーバーのみで動作し、現在 ownCloud7 のみが有しています。テスト用に ownCloud7 サーバーが2つ必要です。
最初に、サーバーのホスト名を trusted ownCloud サーバー ドメインとして設定します。これは、/var/www/owncloud/config/config.php に、以下のように設定します。

 

'trusted_domains' => 
  array (
    0 => 'localhost', 
 ),

/var/www/ownCloud/config/config.php は、インストール時にウイザードが作成します。すべてのオプションを知るには、/var/www/ownCloud/config/config.sample.php を見てください。

標準では、本ファイルに trusted と指定されたドメイン内のサーバーのみ参照可能です。最初は localhost のみ記載されています。著者のサーバー名は studio ですから、http://studio/owncloud を介して ownCloud にログインを試みると、”untrusted ドメインからのアクセスです” というエラー メッセージが表示されます。この例にあるように、localhost、ホスト名、IP アドレスのいずれでも指定可能です。

'trusted_domains' => 
  array (
    0 => 'localhost', 1 => 'studio', 2 => '192.168.1.50',
 ),

trusted ドメインの作成と使用を忘れると、ネットワーク ファイルの共有を設定できません。

つづいて、ownCloud 管理者画面の右上にあるユーザー名の横の矢印を押下し、”Admin” をクリックします。これで、リモート共有ができるようになりました (図 3)。

fig-3 remote-shares

もう 1 つ重要なステップがあります。Apache の mod_rewrite を有効にし、再起動します。Ubuntu では、次のようにします。

$ sudo a2enmod rewrite
$ sudo service apache2 restart

これを有効にしないと、”Sabre\DAV\Exception\NotAuthenticated: No basic authentication headers were found” のメッセージがログに書き込まれて、共有は失敗します。

fig-4 ownCloud studio share

http://hostname/owncloud か http://ip-address/owncloud のいずれかにログインします。新しくディレクトリを作成し、ファイルを入れておきます。リンク共有ボタンを押すと、http://studio/owncloud/public.php?service=files&t=6b6fa9a714a32ef0af8a83dde358deec (図 4) のような URL を生成します。trusted ドメインを思い出してください。もし、trusted ドメインを使わずに ownCloud サーバーを接続した場合、つまり http://localhost/owncloud を使った場合は、URLは http://localhost/ となって、共有はされません。

共有にパスワード、期限、アップロードの可否、メールによる通知の設定を行えます。メール通知の設定には、ownCloud のコンフィギュレーションが必要です。管理者マニュアルを見てください。

新規共有と接続する

新規に作成した共有との接続をテストする簡単な方法は、最初の ownCloud サーバー上で新しくブラウザを起動し、共有リンクをタブに設定して開いてみることです。そして、ownCloud の追加ボタンをクリックし (図 5)、2 番めの ownCloud サーバーのアドレスを追加します。著者のテスト環境では、stinkpad/owncloud です。

fig-5 add to owncloud

まだログインしていなければ、ログイン画面が表示されます。ログイン後、リモート共有を追加するか尋ねられます。追加ボタンを押して (図 6)、完了です。

fig-6 add remote share on ownCloud

おめでとう。これで 2 つの ownCloud サーバーがリンクされました。設定作業は終了しました。ここからも、マウスでのクリックだけで進めることができます。

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