twitter icon   twitter icon   rss icon

Linux.com Japan

Home Linux Jp チュートリアル $50以下で買えるSATA付きARM A8 CPUボード: Cubieboard

$50以下で買えるSATA付きARM A8 CPUボード: Cubieboard

原文は 2013 年 8 月 13 日に掲載されました。
 

Cubieboard は、SATA を持つ安価な ARM SBC (シングル ボード コンピューター) です。ボードには、ARM A8, RAM 1G バイト、Flash 4G バイト、HDMI 出力、そして、たくさんの IO ピンが出ています。Cubieboard の CPU は、A8 から Allwinner A10 に置き換わりましたが、最近出た Cubieboard2 では、デュアルコアの Allwinner A20 (A7 ARM コアが 2 つ) に置き換わりました。Allwinner A10CPU は、A8 コアですが、シングル スレッドの性能テストでは Allwinner A20 CPU の A7 コアよりも良い評価でした。

次の写真は、Cubieboard と開発者キットです。電源は用意されていませんが、キットに含まれているケーブルで、USB から電源を供給して Cubieboard を動かすことができます。SATA を使うときは、Cubieboard と SATA ドライブに USB から電気を供給するのではなく、AC アダプタを使用するのがよいでしょう。写真の右上には、Cubieboard を挟み込む透明なプラスチックケースが見えます。写真の中央には、SATA ケーブルがあります。下の方に見えるコネクタは、Cubieboard に接続し、反対側の大きなコネクタは、2.5 インチ SATA ドライブに接続します。上の中程に見えるものは、JTAG コネクタと デバッグ ケーブルです。デバッグする時に JTAG コネクタを Cubieboard の マイクロ SD スロットに接続します。大きさの比較のために、マイクロ SD カードを置いてあります。開発者キット付きで金額は $50 強です。

Cubieboard and developer set

Linux をブートする

Cubieboard の良いところは、Linux に関するたくさんのサポートが得られるところでしょう。しかし私の場合、ハードウェアによるデコード (原文の URL は間違い) を可能にするため、vlc のコンパイルが必要でした。私が入手した Cubieboard には、4G バイトのフラッシュに Android 4.0.4 がプレインストールされていました。内蔵フラッシュから起動すると CPU の横の緑色の LED が点灯します。マイクロ SD カードから起動した時は、LED は消えたままです。

Cubieboard 用の Fedora 18 Remix と Ubuntu Images ( 訳注:現在はこちらに移動。原文のリンク先は古い URL。) があります。Fedora 18 Remix は若干拡張され、マイクロ SD カードからの起動ができるようになっています。Remix には uBoot が含まれているため、ダウンロードしたイメージを dd でマイクロ SD カードにコピーし、Cubieboard に差し込み、電源を入れるだけで、起動できます。

Fedora 18 Remix を起動すると、最初にマイクロ SD カードを全部利用できるようにリサイズが行われます。つまり、32G バイトのマイクロ SD カードを利用すれば、32G バイトのシステムができるのです。ユーザーの作成等の簡単な質問に答えると、Xfce デスクトップが起動します。IP アドレス割り当てに DHCP を利用している場合は、"mac_addr=c6:aa:aa:aa:aa:00" のような行を /boot/uEnv.txt ファイルの最後にある mmcargs 行に追加します。これにより、Cubieboard の MAC アドレスが固定され、割り当てられる IP アドレスも固定されます。

Cubieboard 上の 4G バイトの NAND ストレージは、/dev/nand デバイス ファイルを通してアクセスできます。これは、nandg と handh (訳注; nandh の誤りと思われる) を除いて、小さなパーティションとなっています。nandg は 335M バイト、nandh は 2592M バイトです。マイクロ SD カードから Linux をブートすると、起動した Linux を 4G バイトの内部フラッシュに書き込むこともできます。また、性能の良いマイクロ SD カードを使って、SD カード上にディストリビューションを格納したままにして、内部フラッシュ メモリを別の用途に利用することもできます。

Linux をフラッシュに書き込む

下に示すようなコマンドを使って、Fedora 18 を内部フラッシュに書き込みました。マイクロ SD カード上の /boot パーティションを書き込み、内部フラッシュの残りを新しいルート パーティションに使いました。/boot 用に 209M バイトの /dev/nand1、システム パーティションに 3874M バイトの /dev/nand2 を作成しました。ボリューム ラベルを使用することで、デバイスのパス名の誤りをなくします。XFS ハウツーに掲載されている tar コマンドの組み合わせによるルート ファイル システムのコピー方法に、"-one-file-system" フラグを追加して、/sys、/proc に関する問題が発生しないようにしました。そして、/mnt に実験的にコピーして確認しました。

元のシステムから、/boot/uEnv.txt/ と /etc/fstab の 2 箇所を変更します。uBoot を内部フラッシュの先頭に書き込みます。これには、"install uBoot on a microSD card" (原文の URL は誤り) に説明があるコマンドを使います。Cubieboard はマイクロ SD カードからの起動が優先されているため、もし書き込みに失敗しても問題ありません。

wget http://dl.cubieforums.com/loz/boot_partition/bootloader/cubie_nand_uboot_partition_image.bin
dd if=cubie_nand_uboot_partition_image.bin of=/dev/nand
sync
partprobe /dev/nand
sync
... wait a minute
... reboot
# mkfs.ext4 -LNANDSYSTEM /dev/nandb
# mkdir /mnt/new
# mount LABEL=NANDSYSTEM /mnt/new
# cp -av /boot /mnt/new/
# cd /
# tar --one-file-system -lcf -  . | (cd /mnt/new/; tar xpvf - )
# vi /mnt/new/uEnv.txt
   Change root=UUID=78...1 to root=LABEL=NANDSYSTEM 
# vi /mnt/new/etc/fstab
LABEL=NANDSYSTEM   /   ext4   defaults   1 1 

LiveSuit を使って Cubieboard 上の内部フラッシュにイメージを直接書き込む (現在のリンク先はこちら。原文の URL は古い?) ことができます。このためには、Cubieboard を FEL モードにして、LiveSuite が USB ケーブル経由で NAND 書き込みができるようにします。FEL モードにするには、Cubieboard の電源ボタンを 10 秒間押下します。ボタンを押している間に、ミニ USB ケーブルを使ってデスクトップの USB ポートと Cubieboard のポートを接続します。Cubieboard がデスクトップを認識すると、Cubieboard の内部フラッシュに書き込めるようになります。

消費電力とビデオ再生

1080p デスクトップにログインした状態で 1.6W 消費しています。openssl のコンパイルでは 2.9W でした。1080p のビッグ バック バニー (訳注: https://peach.blender.org) のハードウェア再生では 1.8W です。

CederX ハードウェア サポートの vlc のコンパイルでは、ダウンロード、ビルドにかなりの時間がかかりました。いくつかのフォーマットに問題がありましたが、1080p ビッグ バック バニーの再生にはところどころにわずかなひずみがあるくらいでした。これ以上時間をかけても、問題を解消できるかどうかわかりません。CederX ハードウェア デコードによる 1080p 再生には、まだ問題があります。

次回は、CPU, グラフィックス、NAND の性能評価を行います。SATA ポートに関しては、SSD を接続してどのくらい性能が出るか楽しみです。$100 程度の SSD を Cubieboard と組み合わせると、コストや容量の面から、MySQL データベース構築に最適です。最後に、Miniand Tech より Cubieboard を提供いただいたことに感謝します。

【参考文献】

Getting Started With the BeagleBone Black: A 1GHz ARM Linux Machine for $45
(日本語訳: Bone Black 事始め: 45 ドルで買える 1GHz の ARM Linux マシン )

BeagleBone Black Part 2: Linux Performance Tests
(日本語訳: BeagleBone Black パート2 : Linux 性能テスト)

How to Run Linux on ODROID-U2: A Monster of an ARM Machine

ODROID-U2 Part 2: Benchmarking the ARM Beast

OMAP5432 Review: Texas Instruments' Dual Core ARM A15

Benchmarking Performance of TI's OMAP5432 Board

Linux Foundationメンバーシップ

30人のカーネル開発者

人気コンテンツ

  1. Today's Linux 2018/07/09 2018年 7月 08日
  2. Today's Linux 2018/07/10 2018年 7月 09日
  3. Today's Linux 2018/07/11 2018年 7月 10日
  4. Today's Linux 2018/07/12 2018年 7月 11日
  5. Today's Linux 2018/07/18 2018年 7月 17日

Linux Foundationについて

Linux Foundation はLinux の普及,保護,標準化を進めるためにオープンソース コミュニティに資源とサービスを提供しています

 

The Linux Foundation Japan

サイトマップ

問い合わせ先

サイトに関するお問い合わせはこちらまで

Linux Foundation Japan

Linux Foundation

Linux Training

提案、要望

Linux.com JAPANでは広く皆様の提案、要望、投稿を受け付ける予定です。

乞うご期待!