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Home Linux Jp チュートリアル Linux上でPDFChainを使ってPDFドキュメントのマスター作成と保護を行う

Linux上でPDFChainを使ってPDFドキュメントのマスター作成と保護を行う

原文は 2015 年 5 月 22 日に掲載されました。

pdfchain catenate

Linux のユーザーであれば、使わなくなったツールがたくさんあることでしょう。PDF ドキュメントを取り扱う人たちは、PDF を扱う分野では OSS は少々物足りないと考えています。でも、それは違います。実際、Linux にはたくさんの PDF ツールがあります。

Scribus (日本語注意 http://osdn.jp/projects/sfnet_scribus/ ) にある完成されたプロ仕様の DTP ツールから、pdftotext のようなコマンド ライン ツールまで存在します。

Scribus と pdftotext の中間的な PDF ツールもいくつか存在します。その一つが、PDFChain です。PDF を扱う GUI を持ったツールです。この操作性の良いソフトウェアを使って、PDF をさまざまに加工することができます。たとえば、連結、すかし、付録追加、1 ページずつ分割などです。また、パスワード保護をかけたドキュメントも扱えます。さらには、ドキュメントの保護権限の設定を行うこともできます。最後の機能は興味深いと思います。PDF ドキュメント作成の過程を考えてください。ユーザーが以下のようなことをできるかできないか制御できるわけです。

  • 印刷

  • 内容の変更

  • 品質を落とした印刷

  • 画面記録の使用

  • その他

それでは、(複数の .pdf ファイルからなる) 1 つの PDF ドキュメント、文書の分割、さらに、背景へのすかし挿入、ドキュメント保護権限を変更して、制限する方法を学びます。
 

PDFChain のインストール

まずインストールしなければなりません。PDFChain は大半のレポジトリに存在します。パッケージ管理 (Ubuntu では Software Center や Synaptic)を開いて、PDFChain を探してください。もし、見つからなければ、ダウンロードして、ソースからインストールしてください。

以下の手順で、ソースからインストールします。

1. ダウンロード ディレクトリにダウンロードします。

2. 端末を開いて、cd ~/Downloads として、ダウンロード ディレクトリに移動します。

3. tar xvzf pdfchain-XXX.tar.gz として、展開します (XXX は、リリース番号です)。

4. 新しく作成されたディレクトリに、cd pdfchain-XXX として移動します (XXX は、リリース番号です)。

5. ./configure コマンドを実行します。

6. make でコンパイルします。

7. make install でインストールします。

これで、コマンド ラインでもデスクトップからでも、pdfchain を利用できます。
 

ドキュメント マスター作成

最初にするべきことは、PDF 文書のマスター作成です。PDFChain は 0 から PDF 文書を作るツールではありません。そのためには、Scribus を当たるか、LibreOffice のエクスポート機能を使います。PDFChain は、他で作成した PDF ドキュメントを 1 つのドキュメントにまとめたり、複数ページの PDF ドキュメントを 1 ページずつのドキュメントにできます。

 PDFChain を使って、文書を連結してみましょう。

 1. PDFChain を開きます。

 2. メイン画面から Concatenate (原文では、Catenate) タブから (図 1)、'+' ボタンをクリックします。

 3. ファイル マネージャー画面から、対象ファイルを選択します。

 4. 個別にファイルを選択して、矢印キーを使用して、正しい順序に並べ替えます。

 5. 'Save As' (名前を付けて保存) ボタンを押します。

 6. 名前を入力します。

 7. 'Save '(保存) ボタンを押します。

各ドキュメントから構成された 1 冊のドキュメントが完成しました。気を付けなければならない ことは、元文書は新規に連結された文書内で個別にページ数を持つ、ということです。つまり、新文書で通しページを振ることはできません (左がページ Y のとき、右がページ Z から始まる)。

マスターに必要なだけページを追加できます。また、マスターのページを削除したり、複写したりすることができます。

逆のことはできるでしょうか。長大な PDF 文書があり、分割したいと考えたとします。

PDFChain では、次のようにします。

1. PDFChain を開きます。

2. Burst タブをクリックします。

3. Document Browser ボタン(Source file ボタン) をクリックします。

4. 分割したいドキュメントを選択します。

5. 必要ならば、プリフィックスを変更します。

6. 'Save As' (名前を付けて保存) ボタンをクリックします。

7. ファイルを保存するフォルダーを選択します。

8. 'Open' (PDF file) をクリックします。

フォルダー内に .pdf ファイルが格納されます。
 

すかしを入れる

すかし (背景のスタンプ) を入れたいとしましょう。カンパニー ロゴをドキュメントの背景に入れる際に使われます。これには、以下の 2 つのものが必要です。

  • マスター PDF ドキュメント
  • すかしイメージ (PDF 形式)

注意: PDF 形式のすかしイメージがない場合は、'Gimp' でイメージを開き、PDF 形式で書き出してください。

 必要なものが揃ったら、以下の手順ですかしを入れます。

 1. PDFChain を開きます。

 2. Background/Stamp タブをクリックします (図 2)。

 3. Document Browse (訳注: Source File) ボタンをクリックします

 4. ファイル マネージャー画面で、ドキュメント ファイルを指定します。

 5. Background/Stamp タブをクリックします。

 6. すかしとして使用するファイルを選択します。

 7. 'Save As' (名前を付けて保存) をクリックします。

 8. 新しいファイル名を指定します。

 9. 'Save' (保存) ボタンをクリックします。

 訳注: Ubuntu 14.04 日本語版では若干異なり、上記のステップ 5 と 6 が以下のようになります。

 5. Insert file で、すかしファイルを選択します。

 6. Inser as で、Background を選択します。

 以下同じ。

pdfchain 2

すかしが入った文書を見るために、新マスター文書を開きます (図 3)。

pdfchain 3

文書処理の許可

変わった機能です。マスター ドキュメントを保管する前に、'Permissions' をクリックして、Permission ペインを表示します(図 4)。

pdfchain 4

このペインでドキュメントに、所有者、パスワードを設定できるとともに、さまざまなオプションに対する許認可を与えたり、剥奪したりできます。たとえば、PDF ドキュメントの変更禁止ができます。このためには、'Modify Contents' の選択を解除します (オプションにチェックがある場合は、許可されています)。RC4 40、RC4 128 といった暗号化レベルも選択できます。

オプションを選択したら、'Save As' (名前を付けて保存) をクリックし、ファイル名を入力して 'Save'(保存) をクリックします。指定したオプションで、PDF ドキュメントが保存されます。

生産性の面において、Linux は期待を裏切りません。PDFChain のようなツールは、オフィス作業を快適にするだけでなく、以前より強力で柔軟な機能を提供します。PDFChain を手にしたら、プロ並みの PDF 文書が作成できます。

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