twitter icon   twitter icon   rss icon

Linux.com Japan

Home Linux Jp チュートリアル 仮想マシンを使うべき理由、時、方法

仮想マシンを使うべき理由、時、方法

 原文は、2015 年 8 月 10 日に掲載されました。

最近まで、仮想マシンを個人的用途に使用することには、関心がありませんでした。Linux の使い手として、Linux ユーザーを増やしていくことが大変になった時、仮想マシンが、このような目的に最適だとわかったのです。

2005 年頃の Linux は、新しいハードウェアへの対応に苦戦していました。無線 LAN はたいてい動かず、Bluetooth はほとんど動かず、グラフィックスはダメ、タブレット ペンのような USB 関係は、まったく動作しようとしませんでした。新しい装置ができるたび、ドライバーやラッパーを探し続けたものです。Linux の利用者は、実物を相手に、解決策を探していたのです。仮想マシンは問題外でした。Linux 関係の記者として、仮想マシンを使って、ディストロをレビューして評価記事を書くことはできませんでした。実マシンの上で、本当に動くのかが大事でした。

時代は変わりました。Greg K Hartman などのカーネル開発者に感謝します。ハードウェアの大半が Linux で動作するようになりました。ハードウェア サポートの重要性は次第に減り、ディストロの個別機能が重要になってきました。最近、私は、仮想マシンのヘビー ユーザーになりました。これを使うことで、1 つのマシン上で複数のディストロを動かし、記事を執筆できるようになりました。

エンタープライズ分野で、仮想マシンは頻繁に使われています。本文献では、新しい Linux 利用者が仮想マシンを使うメリットを説明します。

 

誰が仮想マシンを必要とするか

Linux で動かないサービスやソフトウェアを使用するためには、デュアル ブートをする必要があります。多くの国で、税計算や政府関係の仕事は Windows の上だけでサポートされています。複雑なデュアル ブートの代わりに、仮想マシンを使って Windows 用ソフトウェアを実行するのです。

Windows の問題点を見るたび、それをメイン システムで動かすことに不安を覚えます。Windows を閉ざされた仮想空間で動作させるのです。そうすれば、問題があっても、システム全体やデータを破壊することはなく、限られたファイルだけが被害を受けるのです。Windows 8.1 を仮想環境で動かし、Linux で実行できないタスクをこなしています。

ゲームは、唯一仮想マシンが有効でない分野です。実 CPU、GPU、RAM を使用しないと、ゲームを楽しめません。特に、Crysis のようにリソースを消費するゲームを遊ぶ場合はそうです。オーディオ、映像編集も動作しないかもしれません。アプリケーションとハードウェアが密に結合している必要があるからです。これらの分野と他のいくつかを除けば、仮想マシンは非常に有効です。

Linux を使っていないユーザーが Linux を使う時や、それまでの OS をフォーマットせずに Linux に移行する時にも、VM は有効です。仮想マシンは、このようなユーザーが Linux を使うための快適な環境を提供してくれます。そして、移行の準備ができたら、問題なく移行ができます。MAC OS X や Windows 10 上で Linuxを動かすことができます。

仮想マシンの良い点は、複数の Linux ディストロを 1 つのハードウェアで、リブートすることなく実行できることです。Linux ジャーナリストとしては、複数のディストロを実行し、チェックできることが重要です。Linux 利用者の立場では、1 つのディストロに縛られるのではなく、すべてのディストロを公平に使いたいと思っています。VM を利用することで、1 つのシステム上で、ログアウトすることなく複数のデスクトップを実行できるようになります。

もし、開発者かシステム管理者になりたいのであれば、複数のディストロに詳しくなるべきです。会社がどの OS を使用しているかはわかりません。「Ubuntu しか知りません」とは言えません。開発者であれば、開発したアプリケーションを複数のディストリビューションでテストすべきです。

仮想マシンを使う利点ははっきりしています。マルチ ブートではなく仮想化を用いる一番大きいメリットは、効率です。ディストロを変更するために、ハード ドライブを何度もフォーマットして時間を浪費しました。仮想マシンを使えば、ディストロを使うために新しく仮想マシンを実行します。通常の作業に影響することもないし、新しくアプリケーションを開くのと同じ手間しかかかりません。

複数のディストロを渡り歩きたいのであれば、仮想マシンは最適です。著者は Arch Linux を使っていますが、openSUSE、Kubuntu、Ubuntu、Fedora、Linux Mint など約 16 種類のディストロを監視しています。6 台の実マシンを保有することは、資金、電力、場所の浪費です。それよりも、RAM とマルチコア CPU に投資をして、より多くの仮想マシンが動くようにします。Windows を含む 16 個のディストロを同時に動かすことができます。そして、ダウンタイムもありません。

 

どの仮想マシンを使うか

Linux 上で動作する仮想マシンはいくつかあります。VMware、Qeumu、KVM、Xen、そして VirtualBox です。それぞれ利点、欠点があります。KVM が強力で効率的なのですが、著者は VirtualBox (図 1) を利用しています。VirtualBox を選んだ理由は、非常に使いやすいという点です。たくさんの機能を持っていて、それほど技術的知識がなくても、簡単に操作できます。最大の利点は、複数のプラットフォームで動く点です。Linux、Windows、そして Mac OS X にインストールできます。

 

VirtualBox の使い方

普通のアプリケーションと同様にダウンロードし、インストールします。本文献のために、MacBook Pro にインストールしました。MacBook Pro 上で Linux を使えるようになりました。VirtualBox を開いて、[仮想マシン] から [新規] を選択して、新しい仮想マシンを作成します。マシンの名前を決めます (ディストロ名が良いでしょう)。RAM の容量を決めます。

仮想ハード ドライブを作成します。VDI 形式をお勧めします。動的割り当てを選択します。そうすると、最初に全部の容量を割り当てずに、必要な容量だけ実際に割り当てます。しかし、指定した最大容量を超えることはできません。次に、仮想ハード ドライブの容量を決定します。どの物理ハード ドライブ上に作成するかも選択できます。

左のペインに、新しく作成した仮想マシンの名前が表示されます。クリックするとマシンが起動します。初めての起動の時に、インストールしたいディストロの .iso イメージを要求します。.iso イメージを選択し、インストールすれば、Mac OS X 上で Linux ディストロが動きます (図 2)。

一度、仮想マシンを作成すれば、vdi ファイルを移動して、他マシンで同じディストロを同じ設定とデータで動かすことができます。つまり、簡単にホスト間で移動が行えるのです (ホストとは VirtualBox をインストールしたマシン、ゲストとは VirtualBox 内で動作している OS を指します)。

 

仮想マシンの設定を変更する

ディストリビューションによりますが、フル スクリーンにすることができます。その場合、ゲスト OS に VirutualBox のパッケージをインストールします。おもに使われているのが、virutualbox-guest-additions-iso、virtualbox-guest-x11、virtualbox-guest-dkms、および virtualbox-guest-utils です (図 3)。

ゲストとホスト OS の連携をより深くするために、VirtualBox を設定します。仮想マシンを停止し、設定をクリッックします。[一般] タブから [高度] に行き、[クリップボードの共有] の [双方向] を選択します。これで、ゲスト / ホスト マシン間でカット アンド ペーストができるようになります。同様に、ドラッグ アンド ドロップも両マシン間でできます。

ネットワークの設定を NAT からブリッジ アダプターにすることで、ローカル ネットワークにアクセスできます (図 5)。自宅で、ローカル ファイル サーバーを実行しているため、ブリッジ アダプターにしています (ファイル共有については、後で説明します)。

仮想マシンの RAM サイズも変更できます。[システム] を開き、[マザーボード] タブで RAM を変更します。[プロセッサー] タブで仮想マシンの CPU の力を強化します。ストレージの容量を変更することは難しいため、仮想マシンの作成時には、充分注意してください。

 

ホストとゲスト間でのディレクトリ共有

[設定] で、ホスト マシンのフォルダーをゲストと共有するオプションがあります。私の場合は、ローカル ファイル サーバーを走らせているため、VM 上でファイル サーバーをマウントしています。USB へのアクセスを有効にして、USB デバイスを利用できます。[ポート] タブで、システムに装着されている USB デバイスから選択します。

私の VirtualBox の設定を説明しました。まだ VirtualBox を試したことがなく、マルチブートをしているのであれば、仮想マシンを試してみるべきです。VirtualBox を利用してるのであれば、どのように利用しているかをコメントで教えてください。

Linux Foundationメンバーシップ

30人のカーネル開発者

人気コンテンツ


Linux Foundationについて

Linux Foundation はLinux の普及,保護,標準化を進めるためにオープンソース コミュニティに資源とサービスを提供しています

 

The Linux Foundation Japan

サイトマップ

問い合わせ先

サイトに関するお問い合わせはこちらまで

Linux Foundation Japan

Linux Foundation

Linux Training

提案、要望

Linux.com JAPANでは広く皆様の提案、要望、投稿を受け付ける予定です。

乞うご期待!