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30 人の Linux カーネル開発者

30人のLinuxカーネル開発者:John W. Linville

30 週に渡り多彩な Linux カーネル開発者を紹介していくシリーズの第 10 弾は、2006 年から Linux カーネルのワイヤレス LAN サブシステムのメンテナーをしている John Linville です。彼は「自分の仕事を細かく記録していませんが、同じ難題にもさまざまな取り組み方がありえます。」と話してくれました。

 

John W. Linville

お名前をお願いします。

John W. Linvilleです。

 

Linuxコミュニティでのあなたの役割や、担当のサブシステムについて教えてください。 

2006 年以降、Linux カーネルのワイヤレス LAN サブシステムのメンテナーをしています。その間、かっこいいコードをたくさん書いてきました、と言いたいところですが、実際はコードのレビューやパッチの収集と統合などを主に行っています。ワイヤレス開発者の大半が私より豊富な技術的知識を持っていることも事実です。この現状が私を ”neutral player (中立的プレーヤー)” でいさせてくれ、さまざまな貢献者による影響のバランスを保っているのだと思います。でも実際、ワイヤレスのコア開発者達はほとんど上手く協力しているので、私は一歩引いて活動しています。:-)

最近では、Bluetooth と Near Field Communications (NFC) の作業をしている開発者も私のツリーを介してパッチを送っています。私はこのようなテクノロジーのエキスパートではないのに! でも、私の役割によって Dave Miller の仕事の負担が減り、コードが Linus へ円滑に流れるようになっているのだと思います。

 
 

報酬はどこから得ていますか?

私はRed Hat, Inc. の従業員です。

 

お住まいは?そしてそこを選んだのはなぜですか?

ノースカロライナ州のローリーから 45 分ほど西に走ったところの、どちらかというと田舎に住んでいます。似たような町で幼少時代を過ごしてきたので、自分の子供を育てるにも適した場所だと思っています。普段は自宅で仕事をしていますが、同僚と顔を合わせるためにローリーの Red Hat のオフィスにも頻繁に行きます。

 

ソフトウェア開発に愛用している生産性向上ツールを教えてください。デスクトップでは何を使っていますか?

私は単純なコマンドライン人間です。デスクトップはいつもターミナル ウィンドウで一杯です。自動化が必要な時は、Bash、sed や awk を使って楽しんでいます。
デスクトップはですね・・・私はもともと KDE 3.x ユーザーで結局 KDE 4.x に順応できませんでした。次に GNOME 2 を使いましたが・・・今はまた難民になってしまいました。

 

どのようにして Linux カーネル開発をするようになったのですか?

20 年ほど前、私が持っていた ethernet カードを当時のカーネルで使えるようにするために、多少のハッキングをしなければならなくなりました。でも Linux の開発に本腰を入れ始めたのは、1998 年後半からです。当時私は、勤務先が顧客に提示するハードウェアのデモ プラットフォーム用の OS に Linux を使おうとしていました。そのデモ ハードウェアはネットワーク プロセッサーで、私は何とか価値のあるプロセッサーに仕上げるために、Linux を使ってネットワーク スタックを構成しました。もちろん Linux が組込みシステムの市場を独占する以前の話です。この作業を終えた時に会社から褒められ、VxWorks にも対応できるようにしてくれないかと頼まれました。幸い、他の企業も私の Linux のスキルに興味を持ち始めてくれました。

 

Linux カーネル開発のどんなところに魅力を感じていますか?

Linux とオープンソースは私に合っています。大学生の頃から Unix ベースのシステムを使っていましたし、「Unix 哲学」は私にとってコンピューターを効率良く使うための優れた方法論だということがわかってきました。ですから、この流儀を変えないためにも Linux は自然で最新の選択だと信じています。さらにいうと、エンジニアとして、裏側にもぐりこんで自分のやりたいように直接修理や改良を施せるようになりたいです。Linux カーネルも、Linux  ディストリビューションのオープンソース部分も、自分のニーズにあうようにコンピューターをいじれますが、他の製品ではそうは行かず、私のニーズを製品に合わせなければなりません。

 

共同開発作業で経験したこと (炎上、ありえないコード投稿、すばらしい成果など) で、最も面白かったのはどんなことですか?         

そういうことを「記録する」のは得意ではありませんが、ある作業に対して誰かが「唯一正しい方法」を編み出したと主張し、それをコミュニティ内の他のメンバーにも強制的に押し付ける姿を見ると笑ってしまいます。良い例として思い浮かぶのは、C++ コードをカーネルに用いるべきかの討論を何度も繰り返していることです。C++ は C より優れている、本当だと思いますか??

 

参加を希望している開発者に対して、何かアドバイスはありますか?          

一番良いのは、自分の痒い部分を掻くことです。問題 (バグや単純な性能不足) を抱えているならそれを直す努力をしてみてください。コードをたくさん読み、他の技術者とメールのやりとりし、情報収集に時間を費やし、懸命に作業し、その他、いろいろなことが必要でしょう。それは良い勉強にもなりますし、とても楽しいはずです!

 

コードを書くときには何か聴いていますか?                    

私は退屈な人間です。ラジオの「ニュース・トーク」番組を聴いています。

 

あなたとやりとりできるメーリング リストや IRC チャネルは何ですか?そして、あなたと会えるカンファレンスは?

このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください のほか、(時々) このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください やその他いろいろなメーリング リストをモニターしています。プライベートに私にメールを送りたい人がいれば、私を見つけるのは難しくないでしょう。IRC では、Freenode の “linville”、OFTC などのネットワークにいます。カンファレンスは過去数年 LinuxCon North AmericaLinux Plumber's Conference に参加しています。LinuxCon Europe や他のLinux Foundation イベントにも交通費を出してくれる人がいれば参加します! FUDCon (Fedora Users and Developers Conference) や他のイベントにも参加したことがあります。

 


30人のLinuxカーネル開発者:Paul E. McKenney
本シリーズの最後を飾るのは Paul E. McKenney です。彼が夢中になっているカーネル開発作業は IBM がサポートしているそうです。また、彼がなぜ vi を使っているかや、Alexey Kuznetsov からどのように刺激されて Linux に関わるようになったか語ってくれました。そこには皆さんの想像とは少し違う経緯がありました。
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今週の 30 人の Linux カーネル開発者シリーズでは Mauro Carvalho Chehab を存分に紹介します。彼は Linux カーネルのメディア サブシステム メンテナーとしてブラジルで活動しながら、新人の開発者がコミュニティーに貢献・協力できる最善の方法を学ぶ手助けをするために、できる限りの時間を費やしています。
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今週の30人のLinux カーネル開発者シリーズでは Ben Hutchings を紹介します。彼はいろいろな活動を行っていますが、とりわけ Linux カーネルの Debian パッケージ メンテナーとして活躍しています。彼は「Linuxに関わりたいなら、小さなことから始めて徐々に“脳外科手術”へと進んで行ってください。」と語っています。
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30人のLinuxカーネル開発者:John W. Linville
30 週に渡り多彩な Linux カーネル開発者を紹介していくシリーズの第 10 弾は、2006 年から Linux カーネルのワイヤレス LAN サブシステムのメンテナーをしている John Linville です。彼は「自分の仕事を細かく記録していませんが、同じ難題にもさまざまな取り組み方がありえます。」と話してくれました。
30人のLinuxカーネル開発者:Arnd Bergmann
30 週に渡り多彩な Linux カーネル開発者を紹介していくシリーズの第 9 弾は、Arnd Bergmann です。彼が現在重点的に取り組んでいる作業や、Linux の新人への細かいアドバイスなどについて語ってくれました。
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30 週に渡り多彩な Linux カーネル開発者を紹介していくシリーズの第 8 弾は Alan Cox です。彼が Linux に関わることになった経緯や、なぜ今でもこの仕事が重要だと感じているのかを聞きました。音楽についても色々と教えてくれました。
30人のLinuxカーネル開発者:Paul Mundt
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30 週に渡り多彩な Linux カーネル開発者を紹介していくシリーズの第 6  弾は、Fedora  カーネルのメンテナーの Dave Jones です。彼の仕事や考え方について色々と話を聞きました。
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