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30 人の Linux カーネル開発者

30人のLinuxカーネル開発者:Johannes Berg

Johannes Berg は、カーネル開発者としてワイヤレスコードと iwiwifi ドライバーのメンテナーを務めています。他の多くの開発者と同様、自分のコンピューターのハードウェアの問題を解決するために Linux に関わりはじめ、それ以来ほかのことをやろうとしたことはありません。彼は来週 LinuxCon North America に参加し、「Linux ワイヤレス スタックの設計課題と今後」について講演します。これまでに紹介した開発者のプロフィールは、こちらに掲載されています。

 

Johannes Berg

お名前をお願いします。

Johannes Berg です。

 

Linuxコミュニティでのあなたの役割や、担当のサブシステムについて教えてください。 

私は「Linux キャリア」の大半をワイヤレス (802.11) の作業に費やしました。Linux カーネルのジェネリックなワイヤレス コードのほぼ全てと iwiwifi ドライバーのメンテナーを務めています。時にはワイヤレスにかかわりのある他のサブシステムの作業や、それに付随する厄介な問題の処理もします。過去に、PowerPC の仕事を (趣味で) したこともあります。たとえば、64 ビット PowerPC のハイバネーションは私が実装しました。(今でも正常に機能するかは聞かないでください!)

 

報酬はどこから得ていますか?

Intel からです。

 

お住まいは?そしてそこを選んだのはなぜですか?

ドイツのデトモルトです。私はこの辺で育ち、とても気に入っていますが、もっと実利的な理由は私が選択することができたからです。そして私の妻もここで仕事をしています。

 

ソフトウェア開発に愛用している生産性向上ツールを教えてください。デスクトップでは何を使っていますか?

デスクトップの内容は内緒です。カーネル コミュニティのほかのメンバーから正気じゃないと思われたくないからです。実際に走らせているのは、Web ブラウザ、email クライアント、そしてその他の作業用のたくさんのターミナル画面です。生産性向上ツールといえば、愛用のエディター “joe” なしでは生きていけません。また、カーネル開発には、標準ツール (エディター、git、sparse、smatch、spatch) 以外は使いませんが、ワイヤレスの作業には wireshark が必要です。そしてここ数年は、trace-cmd を愛用するようになりました。ほかの人が収集した大量のデバッグ データをオフラインで分析できるからです。

 

どのようにして Linux カーネル開発をするようになったのですか?

長い話になりますが、簡潔に言うと、うまく動作しないハードウェアを所有していたからです。つまり、2005 年型 PowerBook に内蔵されていた Broadcom ワイヤレスの不具合でした。

 

Linux カーネル開発のどんなところに魅力を感じていますか?

日々新しい課題が浮上し、明確な解決法がない課題もあるので、創造力を満たしてくれます。それに多くの人に影響を与えられる仕事は大好きです。近頃はマイナスな影響のことばかり耳にしますが、マイナスだからといって悪いわけではないですよね:)

 

共同開発作業で経験したこと (炎上、ありえないコード投稿、すばらしい成果など) で、最も面白かったのはどんなことですか?         

エイプリルフールのパッチ投稿の中には、とてもクリエイティブなものがありました。

 

参加を希望している開発者に対して、何かアドバイスはありますか?          

まずは何らかの問題をしばらく観察し、ほかの人がどのように互いに接しているかを感じとってください。たとえば誰かに怒鳴られた時、みんなはそういう人を無視しているようなら、あなたもそうするほうがよいでしょう。ただしそれが、あなたが頼りにしているサブシステムのメンテナーなら、無視してはいけません。このコミュニティには社会構造が存在し、それを簡単に理解するのは困難です。しかし、正しく理解するように努力すればもっとハッピーになれるでしょう。

  

あなたとやりとりできるメーリング リストや IRC チャネルは何ですか?そして、あなたと会えるカンファレンスは?

ほとんどのメーリング リストを止めました。現在フォローしているのはカーネルのワイヤレス リストだけです。よく参加する#linux-wirelessチャンネルや、ほかにもあまりフォローしていないチャンネルもあります。カンファレンスはほぼランダムですね。LinuxCon North America には講演者として参加します。今年の LinuxCon Europe にはワイヤレスサミットも含まれていますが参加できません。

 


30人のLinuxカーネル開発者:Paul E. McKenney
本シリーズの最後を飾るのは Paul E. McKenney です。彼が夢中になっているカーネル開発作業は IBM がサポートしているそうです。また、彼がなぜ vi を使っているかや、Alexey Kuznetsov からどのように刺激されて Linux に関わるようになったか語ってくれました。そこには皆さんの想像とは少し違う経緯がありました。
30人のLinuxカーネル開発者:Frédéric Weisbecker
今週の30 人の Linux カーネル開発者シリーズでは Frédéric Weisbecker に話を聞きました。フランスの北東部に住んでいる彼は、Linux に関わるようになったきっかけや、同じような道を歩もうとしている人達にとって有用なアドバイスを語ってくれました。Linux コミュニティでのエイプリル フールにまつわる楽しいパッチも教えてくれました。
30人のLinuxカーネル開発者:Herbert Xu
30 人の Linux カーネル開発者シリーズも残すところ 3 人となりました。Linux 開発のコミュニティの貢献者についてさらに知っていただくため、引き続き新たなシリーズを開始する予定です。ご提案やフィードバックなどありましたら、ぜひコメント欄でお知らせください。今週は Herbert Xu を紹介します。彼の回答は簡潔で賢明です。
30人のLinuxカーネル開発者:Chris Mason
30 人の Linux カーネル開発者シリーズも残すところ数人となりました。今週はカーネル開発者であり、また Btrfs メンテナーでもある Chris Mason を紹介します。 彼のデスクトップ、生産性向上ツール、そしてお気に入りの炎上のエピソードについて話してくれました。また、カーネル開発に参加するためのアドバイスもしてくれました。
30人のLinuxカーネル開発者:James Bottomley
30 人の Linux カーネル開発者シリーズの 26 週目を飾るのは James Bottomley です。彼の日中の仕事は何なのか、なぜ彼は SCSI メーリングリスト上で他の人に異議を唱えるのか、そしてなぜ Bell Labs が彼に Windows から Linux への移行を許可したのかについて話してくれました。
30人のLinuxカーネル開発者:John Stultz
今週の 30 人の Linux カーネル開発者シリーズでは John Stultz を紹介します。彼は Portlandia をベースとし、現在は IBM から Linaro プロジェクトに出向しています。彼の Linux との「恋愛」関係は 1997 年に始まりましたが、その選択に満足して、過去を振り返ることはありません。
30人のLinuxカーネル開発者:Jonathan Corbet
今週の 30 人の Linux カーネル開発者シリーズでは Jonathan Corbet を紹介します。彼をよく知っている人も知らない人も、このインタビューを通じて、彼がコロラド州のボルダーに住むようになったわけや、彼の父親にちなんで名前がつけられたスキーの難コースのこと、デスクトップで走らせているもの、そして Linux コミュニティに参加しようとする Linux 初心者へのアドバイスなど、彼に関する新しいことを知っていただければ幸いです。
30人のLinuxカーネル開発者:Glauber Costa
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Stephen Hemminger は ネットワークの専門家であり、Bridge ユーティティと iproute2 ユーティリティのメンテナーを務める Linux カーネル開発者です。今回の Linux カーネル開発者を紹介していくシリーズでは、Stephen Hemminger が彼のカーネル開発キャリアにおいて最も印象に残った出来事について説明してくれました。それは、小さなプロジェクトがとても大きな影響力を持つようになったことでした。
30人のLinuxカーネル開発者:Steven Rostedt
Steven Rostedt は Red Hat でリアルタイム パッチの安定版カーネルのメンテナーをしています。今回の Linux カーネル開発者を紹介していくシリーズで、Steven Rosted は彼のキャリアがどのようにして Lockheed Martin から Linux カーネルへと移行し、最終的にカーネルの職についたかを説明してくれました。彼がカーネル開発者になっていなかったら何をしていたでしょう?スターバックスのフランチャイズ店です。
30人のLinuxカーネル開発者:H. Peter Anvin
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30人のLinuxカーネル開発者:Chuck Lever
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30 週に渡り多彩な Linux カーネル開発者を紹介していくシリーズ、今週は Jiří Kosina に話を聞きました。彼は、なぜ Linux が推理小説の「誰がやった?」ストーリーに似ているのか、また、なぜ Linux の仕事がかっこいいということだけでは動機として不十分なのかについて話してくれました。
30人のLinuxカーネル開発者:Laurent Pinchart
Linux カーネル開発者の Laurent Pinchart (「メディア コントローラーの人」として知られている) はビデオ キャプチャーとディスプレイ関連の仕事をしています。彼が Linux に関わるきっかけとなった幸運な出来事や、彼の開発したフリー ソフトウェアを台湾のある企業が 5 万米ドルで譲ってほしいと持ち掛けてきた時の思い出について話してくれました。本シリーズで取り上げた他の開発者の多くと同じように、Linux に対する彼のモチベーションにはお金以外の何かがあるようです。
30人のLinuxカーネル開発者:Jiří Slabý
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30人のLinuxカーネル開発者:Mauro Carvalho Chehab
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今週の30人のLinux カーネル開発者シリーズでは Ben Hutchings を紹介します。彼はいろいろな活動を行っていますが、とりわけ Linux カーネルの Debian パッケージ メンテナーとして活躍しています。彼は「Linuxに関わりたいなら、小さなことから始めて徐々に“脳外科手術”へと進んで行ってください。」と語っています。
30人のLinuxカーネル開発者:Julia Lawall
8 月末にサンディエゴで開催された Linux Kernel Summit、Linux Plumbers Conference、LinuxCon、CloudOpen など、コミュニティの人々が直接協調するイベントを無事に終えて帰って来ました。今週の 30 人の Linux カーネル開発者シリーズでは Julia Lawall を紹介します。彼女が Linux カーネル開発に関わるようになった経緯や、どんなところに魅力を感じているかについて話してくれました。
30人のLinuxカーネル開発者:Martin K. Petersen
今週、世界中の Linux カーネルの開発者達が、年に 1 度開催される Linux Kernel Summit に集合します。今回の開催地はサンディエゴで、LinuxCon と CloudOpen もいっしょに開催されます。ここに集まる開発者達は世界最高レベルとして知られています。今週はその中の 1 人である Martin Petersen を紹介します。彼は世界最大の共同開発プロジェクトの参加者であり、貢献者でもあります。
30人のLinuxカーネル開発者:Johannes Berg
Johannes Berg は、カーネル開発者としてワイヤレスコードと iwiwifi ドライバーのメンテナーを務めています。他の多くの開発者と同様、自分のコンピューターのハードウェアの問題を解決するために Linux に関わりはじめ、それ以来ほかのことをやろうとしたことはありません。彼は来週 LinuxCon North America に参加し、「Linux ワイヤレス スタックの設計課題と今後」について講演します。
30人のLinuxカーネル開発者:John W. Linville
30 週に渡り多彩な Linux カーネル開発者を紹介していくシリーズの第 10 弾は、2006 年から Linux カーネルのワイヤレス LAN サブシステムのメンテナーをしている John Linville です。彼は「自分の仕事を細かく記録していませんが、同じ難題にもさまざまな取り組み方がありえます。」と話してくれました。
30人のLinuxカーネル開発者:Arnd Bergmann
30 週に渡り多彩な Linux カーネル開発者を紹介していくシリーズの第 9 弾は、Arnd Bergmann です。彼が現在重点的に取り組んでいる作業や、Linux の新人への細かいアドバイスなどについて語ってくれました。
30人のLinuxカーネル開発者:Alan Cox
30 週に渡り多彩な Linux カーネル開発者を紹介していくシリーズの第 8 弾は Alan Cox です。彼が Linux に関わることになった経緯や、なぜ今でもこの仕事が重要だと感じているのかを聞きました。音楽についても色々と教えてくれました。
30人のLinuxカーネル開発者:Paul Mundt
30 週に渡り多彩な Linux カーネル開発者を紹介していくシリーズの第 7 弾は、SuperH アーキテクチャや AMR ベースの SH/R モバイル プラットフォームのコア部分に関わる開発を行っている Paul Mundt です。彼の 20 年近くにわたるカーネルの仕事について、実体験を交えながら語ってもらいました。彼の言葉から、共同開発作業は眠ることを知らず、大陸をまたぐフライトの間でも常に稼動していることが分かります。
30人のLinuxカーネル開発者:Dave Jones
30 週に渡り多彩な Linux カーネル開発者を紹介していくシリーズの第 6  弾は、Fedora  カーネルのメンテナーの Dave Jones です。彼の仕事や考え方について色々と話を聞きました。
30人のLinuxカーネル開発者:Greg Kroah-Hartman
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30人のLinuxカーネル開発者:Jean Delvare
30週に渡り多彩な Linux カーネル開発者を紹介していくシリーズの第 4 弾はJean Delvare です。
30人のLinuxカーネル開発者:Sarah Sharp
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30人のLinuxカーネル開発者:Thomas Gleixner
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30人のLinuxカーネル開発者:Linus Torvalds
  最初に登場するのは、もちろん Linux 創始者である Linus Torvalds です。今週 Linus は、ミレニアム技術賞のセレモニーに出席するために、故郷のフィンランドに帰っています。彼は 2012 年ミレニアム技術賞の共同受賞者(参考:もう一人の受賞者は山中伸弥教授)に選ばれました。彼は、フィンランドに発つ直前にこのインタビューに応えてくれました...

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