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ブログ:未来のいつか



ゲーデル、エッシャー、バッハの薄い本、その2を #技術書典 に出品する

「ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版」という20世紀の古典の読書会をゆるゆるやっていて、その読書会仲間と、同人誌を昨年の秋に作った。*1、*2 そして、4月22日、秋葉原UDX アキバ・スクエアで開催予定の技術書典に同人誌「ゲーデル、エッシャー、バッハの薄い本#2」を出展する。 「ゲーデル、エッシャー、バッハ」とは一体なんなんだ。読んだ人それぞれ勝手なことを言って結論は出ないのだけど、読書会でワイワイ議論しながら読むのが楽しい。読書会の醍醐味みたいなものである。あまつさえ、それだけでは物足りないのか、同人誌まで作ってしまった。最初に作った同人誌「ゲーデル、エッシャー、バッハの薄い本」を2017年秋に開催された、技術書典というイベントに出したところ準備した100部を1時間弱で完売した。入手できなかった人たち申し訳ございません(ぺこり) 今回、売り切れた薄い本#1と書き下ろしの薄い本#2を出展する。 薄い本#2はダグラス・R・ホフスタッターさんからのメッセージ、30年以上前の日本語版編集者へのインタビュー、10章から15章までのヒッチハイクガイド、そのほかゲーデル、エッシャー、バッハ(GEB)を題材にした漫画などなど盛り沢山だ。 結局GEBとはなんなのか。 自分の回答は「生命のない物質から生命のある存在がどのように生まれるかを述べようとする個人的な試みだ」というものだ。石ころと「自分」の差はなんなのか、それを描いている作品なのだ。 GEBとは何か、その問いに答えるためにはGEBを読む必要がある。700ページを超える大著(約1000グラム)だし、一人で読むのは大変だ。そのおともに薄い本を利用して欲しい。薄い本を読むとGEBを読みたくなる。GEBを読むと薄い本を読みたくなる。そのような補完的な関係を持つように作った。...
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銃・病原菌・鉄、ジャレド・ダイアモンド著、読了、濫読日記風 2018、その12

銃・病原菌・鉄(上)、銃・病原菌・鉄(下)1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)を読んだ。 スゴ本の中の人が選んだ、1万円で“一生モノの教養”を身につけるための5冊 - マネ会で紹介されている一冊で面白さは間違いない。 本書をひとことで表すならば「歴史は、異なる人々によって異なる経路をたどったが、それは、人々の置かれた環境の差異によるものであって、人々の生物学的な差異によるものではない」(45ページ) ヨーロッパでは文明が発達し、世界を制覇したが、それはヨーロッパ系の人々が生物学的に優れていたからではなく、たまたまその人々の置かれた環境によるものである。本書は一言でいえば、「人種による優劣という幻想」(32ページ)を打ち砕くものである。 例えば、3章で、スペイン人とインカ帝国の激突が描かれている。コロンブスがアメリカ大陸を発見して、ヨーロッパ人が新世界を植民地化した。その逆、すなわちインカ帝国の人たちがヨーロッパを植民地化することがなかったのは何故なのか?その問いに3章は答える。 ヨーロッパ人が新大陸を征服した結果、アメリカ先住民は激減した。 ヨーロッパ人とアメリカ先住民との関係におけるもっとも劇的な瞬間は、一五三二年十一月十六日にスペイン征服者ピサロとインカ皇帝アタワルパがペルー北方の高地カハマルカで出会ったときである。(122ページ)...
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Ruby25周年イベントで変わったこと変わらなかったことを考えた #ruby25th

品川で開催されたRuby 25周年のイベントに行ってきた。*1 http://25.ruby.or.jp 高橋さんのRubyの昔の話から、まつもとさんの未来の話、宮川さんとまつもとさん対談など、コンテンツも盛りだくさんだった。最後にお嬢さん二人からまつもとさんへの花束贈呈があって、家族ぐるみの暖かいイベントになった。スポンサー企業もいっぱい集まって盛況だった。 まつもとさんのお話を聞きながら、この20年前後のICT業界の変わったこと変わらなかったことをつらつらと考えた。 昨今、技術の変化が過度に強調されシンギュラリティに象徴される様々なバズワードが飛び交っている。若い人は(おじさんもそうだけど)、メディアの狂想に踊らされているのではないかと思わなくもない。確かに技術が指数関数的に変化するとしたら、今後N年の変化は、過去の変化の総和と等しいくらいに変化する。ムーアの法則(2年で半導体集積度が倍になる)風な変化だと、今後2年の集積度は、今までの集積度の総和と等しいとか、テンプレート的に現在の職業の半分は今後10年で登場する職業に置き換えられるとか真偽はともかく言えなくもない。 過去のICT技術の変化は主に量的な変化が質的な変化になったものと言える。量的な変化以外に何か質的な変化がどれだけあったのか。 コンピュータは基本的にはノイマン型だし、もっと言えば単なるチューリングマシンだ。それを操るプログラミング言語の進化は基本的にはシンタックス上の変化に過ぎない。より少ない表現量でより多くの処理をこなす。手続き型言語からオブジェクト指向型言語、あるいは関数型言語など様々な言語パラダイムがあったとしても所詮はチューリングマシンをどう駆動するかというところに帰着する。プログラミング言語を動かす環境もUnix系の処理系にほぼ収斂したし20年前と、コスト、規模などスケール要因以外は、驚くほど変わっていない。*2 一方で変化した部分に目を向けるとどうなるか。ソフトウェア開発手法に関してはアジャイル型の手法が広く知られるようになった。オープンソースも一般的になって、バザール型開発も一般的になった。銀の弾丸があったのかなかったのか、よく分からないが、プログラマの復権があって、好きなプログラミングをしていて飯を食えるという職業ハッカーが多くはないけど現れてきたのが、この20年の変化かなと思う。まつもとさんは職業ハッカーのロックスターだ。*3 インターネットが普及して不可逆的な変化を社会に与え、それを前提としたソフトウェア開発手法(オープンソースソフトウェアにおけるバザール型開発)から職業ハッカーの勃興がこの20年の大きな変化といえる。クラウドやモバイル、IoT、AI、機械学習、ブロックチェーンなどなど流行り言葉は多いし、これからもいっぱい出てくると思う。10年に一度くらいのパラダイムシフトもあると思う。*4温故知新でこれからの社会を考えてみたい。25年後は一体どんな世界になっているのだろうか。ちょっとワクワクする。*5...
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ハックルベリー・フィンの冒けん、マーク・トウェイン著、柴田元幸訳、読了、濫読日記風 2018、その11

柴田元幸が最近訳した「ハックルベリー・フィンの冒けん」を読んだ。「ハックルベリー・フィンの冒けん」は「文学入門 (岩波新書 青版)」の読書リストにも載っていたし、いつかは絶対読みたいと思っていた一冊だ。柴田元幸がいちばん訳したかったという触れ込みでもあるし、新訳も出たことだし、早速読んで見た。*1 ハックルベリー・フィンが黒人奴隷のジムとカヌーや筏を使って川下りをするのだけど、ぺてん師などと道中をともにすることになったり、様々なトラブルに巻き込まれたりしながら旅をするというお話だ。途中からトム・ソーヤも出てきて色々な事件に遭遇する。 ハックルベリー・フィンの一人称で語られて行くが、柴田の訳は、ハックルベリーだったらどのような表現をするか、どのような漢字を使うかなどを考えて、ひらがなを多用したものになっている。「冒険」という言葉も「険」は無理でも「冒」は(横棒が一本足りないくらいのことはありそうだが)書けそうな気がする(解説、539ページ)、ということで、「ハックルベリー・フィンの冒けん」と記している。 ちなみに、「冒険」の「冒」は小学校の時に習わないが、「険」は5年生の時に習うので、ハックが小学生だとすると「ぼう険」と記しそうであるが、小学校には行っていないけど、中学生になってから学校に行って冒の字は習ったので「冒けん」と記したとか記さなかったとか。(とかいう話を某所で開催された「ハックルベリー・フィンの冒けん」読書会で、柴田さんが言っていた。) 現代の視点からいうと結構ひどいエピソードが満載で、ハックの親父は酒飲み(酒乱)で、息子(ハック)に金をせびりに来るし、暴力は振るうし、最低なキャラだし、ハックも一緒に旅をする黒人奴隷のジムに対して、微妙な感情を持っていて、他人の奴隷を勝手に自由にしてしまうことはいいことなのかという「良心の呵責」を感じている。 単なる少年活劇という枠組みだけには収まらない人間ドラマがある。 筏で川を下って行くというロードムービーなのだけど、ハックの生命力、バイタリティがすごいなと感心した。自分だと3日も持たない、すぐに根を上げてしまいそうだ。野宿して食い物を調達して生き延びる。ハックは自由人だ。旅人そのものだと思った。 途中でトム・ソーヤが出て来るが、めんどくさい奴という印象だった。...
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ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版、12章、ダグラス・R. ホフスタッター著、濫読日記風 2018、その10

ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版の12章を読んだ。 読書会でゆるゆる読んでいる。ゆるゆるゲーデル、エッシャー、バッハ(GEB)を読むので略して「ゆるげぶ」 12章は「心と思考」。ついに意識について踏み込んでいく。 以下覚書のメモ(スライドシェア) 最後に「ルカスとの出会い」という節があって、ゲーデル問題にも根を上げないようなシステムであれば、それはチューリングマシンではない。というルカスの言葉が引用されている。 機械が意識をもつと、すなわちある臨界点を超えた時、それはチューリングマシンではないと彼は主張している。これって、流行りの言葉で言えば、シンギュラリティを迎えたらということになろうか。 ルカスのこの刺激的な表明は、1961年の「心、機械、そしてゲーデル」という論文にあるそうである。読みたい。 Godel, Escher,...
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短篇小説講義、筒井康隆著、濫読日記風 2018、その9

短篇小説講義 (岩波新書)を読んだ。 読書の幅を広げるタイプの読書本だ。紹介されている本を手にとって読みたくなる。筒井康隆が紹介しているので面白さはピカイチでどれも読みたくなる。 紹介されている作家は、ディケンズ、ホフマン、アンブロウズ・ビアス、ゴーリキー、トオマス・マン、サマセット・モーム、ローソン。どれもこれも、その作家の短篇集を読んだことがない。 筒井は本書を執筆するために、岩波文庫の短篇集を200冊以上読み、その中で本書で紹介する6篇がいちばん面白かったと言っている(158ページ) 職業作家というのは、本を読んで読んで読みまくるのが好きでないと務まらないということがよくわかるエピソードだ。 「飽き飽きするほど読むという意味でも、現代で再評価できる作品を見つけるという意味でも、ぼくが短篇小説の古典をたくさん読んだことは良いことだったのだ。」(158ページ) 「伝統を知るということはそこから抜け出して新たな可能性を探ることができるかという可能性をわれわれにあたえてくれるもの、だからこそ学ばなければならないものではないだろうか。」(同ページ) 紹介されている本をいくつか読んでみることにした。 濫読日記風...
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未来の年表 人口減少日本でこれから起きること、河合雅司著、濫読日記風 2018、その8

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)を読んだ。 本書は、人口の絶対数が激減したり、高齢者が激増したりすることによって生じる弊害と、それにどう対応するかを議論している。(6ページ) 2015年に1億2700万人いた日本の総人口が、40年後には9000万人を下回る。(7ページ) 喫緊の課題は、1)出生数の減少、2)高齢者の激増、3)勤労世代(20〜64歳)の激減に伴う社会の支え手の不足、4)これらが互いに絡み合って起こる人口減少。(9ページ) 本書は、今後100年の人口減少カレンダー(22〜23ページ)で、今後の日本がどのような社会になるのかを示している。例えば、2020年には女性の2人に1人が50歳以上になる。年間出生数は増えない。一人暮らし社会が本格化する。大都市部では総人口はあまり減らず、高齢者の実数だけが増えていき、地方では総人口は減少するが、高齢者の実数はさほど変わらない(126ページ)。 高齢化と少子化は別の問題だ。(124ページ) 第2部では少子高齢化問題への処方箋を提案している。 1)戦略的に縮む、2)豊かさを維持する、3)脱・東京一極集中、4)少子化対策...
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論理哲学論(岩波文庫)、ウィトゲンシュタイン著、野矢茂樹訳、を読んで考えた、濫読日記風 2018、その7

論理哲学論考 (岩波文庫)を読んだ。 読んでみたがよくわからなかった。 一行で要約すると「七 語りえぬものについては、沈黙せねばならない。(野矢茂樹訳)」となる。七行で要約すると 世界は成立していることがらの総体である pp13 成立していることがら、すなわち事実とは、諸事態の成立である pp13 事実の論理像が至高である pp22...
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自由と規律、池田潔著、濫読日記風 2018、その6

自由と規律―イギリスの学校生活 (岩波新書)を読んだ。 英国の古き良きパブリック・スクールについての紹介だ。著者は若き日にそこに学び後に慶應義塾大学で教鞭をとった日本人である。 英国における紳士的な精神とは何か、それをいかにパブリック・スクールというところで滋養するのか、そのようなことが自らの体験に照らして記されている。 著者がパブリック・スクール(日本においては中学高校に当たる)に通っていたのは、第一次大戦後で、リース校に三年、ケムブリッヂ大学に五年、合わせて八年の教育をイギリスで受けた。そして、その経験をもとに本書を発表したのが、1949年、第二次大戦後間も無くである。 自分はイギリスにおけるパブリック・スクール(中学高校)の実態がどのようなものか知らない。ハリーポッターの全寮制の学校生活くらいのイメージしかない。本書は、小泉信三の序文、ありていに言えば推薦文だ、まえがき、パブリック・スクールの本質と起源、その制度、その生活、スポーツマンシップということ、という構成になっている。*1 「その生活」で、(一)寮、(二)校長、(三)ハウスマスターと教員、(四)学課、(五)運動競技、について記している。概説的な説明は困難だとしているが、公約数的な特徴を挙げている。 寮生活のエピソードなどは実際に体験したものでなければ書けない生き生きとしたものとなっている。 イギリスの教育については、わが国ではオックスフォード、ケムブリッヂ大学を論ずる人が多いが、パブリック・スクールを語る人はきわめて稀である。そして、パブリック・スクール教育の基礎は、知識教育は従属的で、人格の涵養(かんよう)、礼儀作法の習得に教育重点が偏するものとされて、いわゆる「紳士道の修行」という言葉に要約される。(4ページ) 「紳士道の修行」などという言葉は自分には想像もつかない。どのような教育環境があれば、そのようなものが身につくのか、そのヒントが本書にある。...
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古典力、齋藤孝著、濫読日記風 2018、その5

『古典力 (岩波新書)』を読んだ。 古典力とは、名著を自分の古典として日々の生活や思考に生かす力である。(はじめに、ii) 古典を読み楽しむという力だという風に私は理解した。 第1章 古典力を身につける なぜ古典力が必要なのか。古典を読むための十カ条。十カ条は古典の読み方のコツである。 第2章 活きた古典力 渋沢栄一、孔子、ゲーテ、小林秀雄らの古典力について記している 第3章 マイ古典にしたい名著五十選 古典を読むのには、コツがある。本書はそのコツをいろいろと伝えている。そして、読むべき古典として五十選のリストがある。 リストを参考に名著を読んでみたいと思った。 書名著者コメント...
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