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社会的共通資本 (岩波新書)、宇沢弘文著、読了、濫読日記風 2018、その41

社会的共通資本 (岩波新書)を読んだ。 社会的共通資本とは何かについて門外漢にもわかりやすく説明している。 自分は社会的共通資本というものをよく理解していなかったので本書によって学んだ。 社会的共通資本は、一つの国ないし特定の地域に住むすべての人々が、豊かな経済生活を営み、優れた文化を展開し、人間的に魅力のある社会を持続的、安定的に維持することを可能にするような社会装置を意味する。(iiページ) 社会的共通資本は自然環境、社会的インフラストラクチャー、制度資本の三つの大きな範疇に分けて考えることができる。 経済学の新古典派は社会問題は市場が見えざる手によって解決するので政府・公共政策の介入を最小限にすることを主張する。 しかし、公害問題をはじめとして、市場だけでは解決できない問題が様々ある。例えば道路、交通機関、上下水道、電力・ガスなど社会的インフラストラクチャーなどはそれにあたる。また教育、医療、司法、金融制度など、制度資本なども社会的共通資本の重要な構成要素である。 自動車の社会的費用(岩波新書)、宇沢弘文著、濫読日記風 2018、その16 - 未来のいつか/hyoshiokの日記で読んだ「自動車の社会的費用」も「社会的共通資本」のコンテキストで考えてみるとわかりやすい。 本書は1)社会的共通資本の考え方、2)農業と農村、3)都市を考える、4)学校教育を考える、5)社会的共通資本としての医療、6)社会的共通資本としての金融制度、7)地球環境。広範囲かつ網羅的に議論している。 オープンソースソフトウェア(OSS)の整備などは「社会的共通資本」としてコミュニティが整備・維持・管理している。市場、政府・公共ではないコミュニティ(第三セクター)の役割についての議論が必要だと思った。 地方都市の問題などは2)と3)で議論している。 「社会的共通資本」フレームワークは様々に応用可能で、例えば日本という地域を再生するとき、議論の枠組みを提供していると思った。(主語が大きくなりがちだけど、市場で解決するという新古典派とは距離を置く立場になる) オススメの一冊だ。 濫読日記風 2018 のうだま1 やる気の秘密 (幻冬舎文庫)、上大岡トメ&池谷裕二著、読了、濫読日記風 2018、その40 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 まんがでわかる 理科系の作文技術 (単行本)、久間月慧太郎(イラスト)、木下是雄(原作)、読了、濫読日記風 2018、その39 - 未来のいつか/hyoshiokの日記...

社会的共通資本 (岩波新書)を読んだ。

社会的共通資本とは何かについて門外漢にもわかりやすく説明している。

自分は社会的共通資本というものをよく理解していなかったので本書によって学んだ。

社会的共通資本は、一つの国ないし特定の地域に住むすべての人々が、豊かな経済生活を営み、優れた文化を展開し、人間的に魅力のある社会を持続的、安定的に維持することを可能にするような社会装置を意味する。(iiページ)

社会的共通資本は自然環境、社会的インフラストラクチャー、制度資本の三つの大きな範疇に分けて考えることができる。

経済学の新古典派は社会問題は市場が見えざる手によって解決するので政府・公共政策の介入を最小限にすることを主張する。

しかし、公害問題をはじめとして、市場だけでは解決できない問題が様々ある。例えば道路、交通機関、上下水道、電力・ガスなど社会的インフラストラクチャーなどはそれにあたる。また教育、医療、司法、金融制度など、制度資本なども社会的共通資本の重要な構成要素である。

自動車の社会的費用(岩波新書)、宇沢弘文著、濫読日記風 2018、その16 - 未来のいつか/hyoshiokの日記で読んだ「自動車の社会的費用」も「社会的共通資本」のコンテキストで考えてみるとわかりやすい。

本書は1)社会的共通資本の考え方、2)農業と農村、3)都市を考える、4)学校教育を考える、5)社会的共通資本としての医療、6)社会的共通資本としての金融制度、7)地球環境。広範囲かつ網羅的に議論している。

オープンソースソフトウェア(OSS)の整備などは「社会的共通資本」としてコミュニティが整備・維持・管理している。市場、政府・公共ではないコミュニティ(第三セクター)の役割についての議論が必要だと思った。

地方都市の問題などは2)と3)で議論している。

「社会的共通資本」フレームワークは様々に応用可能で、例えば日本という地域を再生するとき、議論の枠組みを提供していると思った。(主語が大きくなりがちだけど、市場で解決するという新古典派とは距離を置く立場になる)

オススメの一冊だ。

濫読日記風 2018

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