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RISC-V原典 オープンアーキテクチャのススメ、デイビッド・パターソン&アンドリュー・ウォーターマン著、成田光彰訳、読了、濫読日記風 2018、その58

RISC-V原典 オープンアーキテクチャのススメを読んだ。 RISC-Vは全くもって門外漢なのだが、本書はとても読みやすかった。久しぶりに未知のアーキテクチャーの参考書を読んだ。 著者らによるRISC-Vの入門書は以下になる。「Computer Organization and Design RISC-V Edition: The Hardware Software Interface (The Morgan Kaufmann Series in Computer Architecture and Design) (English Edition)」。日本語訳はまだ出ていない。勢いでこちらの書籍も購入してしまった。 RISC-VはRISCの提唱者のパターソンらが数々の商用アーキテクチャを研究し尽くし、その問題点を解決したアーキテクチャである。 1章でRISC-V開発の動機を語っている。IntelのX86アーキテクチャに代表されるものは、過去の互換性に縛られたインクリメンタルISA(Instruction Set Architecture)方式によって開発された。新しいプロセッサを開発する際には拡張した部分の新しいISAだけではなく、過去のすべての拡張も実装しなければならない。(4ページ) x86は1978年に登場した時に80命令だったのが、時と共に命令数は増大し、2015年には1338命令になっている。(図1.2 x86命令数の推移、3ページ) ISAマニュアルのページ数もRISC-Vに比較して10倍以上である。(13ページ) ISAページ数語数読むのに必要な時間 RISC-V23676,7026 ARM-322736895,03279 x86-3221982,186,259182 RISC-Vは過去のアーキテクチャー設計者がおかした様々な誤りを直したものということになっている。有名なところでは、分岐における遅延スロットは採用していない。 RISC-Vの仕様はオープンソースなので自由に利用できる。RiSC-VがLinuxのように広く普及するかどうかは未知数ではあるが、ハードウェアの分野でこのような試みがなされることは興味深い。 本書の分量は200ページほどで、その設計思想などをわかりやすく記述しているので、マニュアルを読む前段階として、気楽に読める。 本書とともに、マニュアルと前述の入門書「Computer Organization and Design RISC-V Edition」を押さえておけば、RISC-Vの概要の理解は十分得られる。 参考文献なども十分載っているので、楽しみながらコンピュータアーキテクチャについて学べる良書だ。オススメである。 濫読日記風 2018 オン・ザ・ロード (河出文庫)、ジャック・ケルアック著、青山南訳、読了、濫読日記風 2018、その57 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 天才 (幻冬舎文庫)、石原慎太郎著、読了、濫読日記風 2018、その56 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)、平田オリザ著、読了、濫読日記風 2018、その55...

RISC-V原典 オープンアーキテクチャのススメを読んだ。

RISC-Vは全くもって門外漢なのだが、本書はとても読みやすかった。久しぶりに未知のアーキテクチャーの参考書を読んだ。

著者らによるRISC-Vの入門書は以下になる。「Computer Organization and Design RISC-V Edition: The Hardware Software Interface (The Morgan Kaufmann Series in Computer Architecture and Design) (English Edition)」。日本語訳はまだ出ていない。勢いでこちらの書籍も購入してしまった。

RISC-VはRISCの提唱者のパターソンらが数々の商用アーキテクチャを研究し尽くし、その問題点を解決したアーキテクチャである。

1章でRISC-V開発の動機を語っている。IntelのX86アーキテクチャに代表されるものは、過去の互換性に縛られたインクリメンタルISA(Instruction Set Architecture)方式によって開発された。新しいプロセッサを開発する際には拡張した部分の新しいISAだけではなく、過去のすべての拡張も実装しなければならない。(4ページ)

x86は1978年に登場した時に80命令だったのが、時と共に命令数は増大し、2015年には1338命令になっている。(図1.2 x86命令数の推移、3ページ)

ISAマニュアルのページ数もRISC-Vに比較して10倍以上である。(13ページ)

RISC-Vは過去のアーキテクチャー設計者がおかした様々な誤りを直したものということになっている。有名なところでは、分岐における遅延スロットは採用していない。

RISC-Vの仕様はオープンソースなので自由に利用できる。RiSC-VがLinuxのように広く普及するかどうかは未知数ではあるが、ハードウェアの分野でこのような試みがなされることは興味深い。

本書の分量は200ページほどで、その設計思想などをわかりやすく記述しているので、マニュアルを読む前段階として、気楽に読める。

本書とともに、マニュアルと前述の入門書「Computer Organization and Design RISC-V Edition」を押さえておけば、RISC-Vの概要の理解は十分得られる。

参考文献なども十分載っているので、楽しみながらコンピュータアーキテクチャについて学べる良書だ。オススメである。

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