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読んじゃいなよ!、高橋源一郎編、濫読日記風 2018、その3

読んじゃいなよ!――明治学院大学国際学部高橋源一郎ゼミで岩波新書をよむを読んだ 高橋源一郎ゼミの学生がゼミで岩波新書を読む。著者を招いて講演と質疑応答というセッション。登場する著者と書籍は、下記の三者。 哲学の使い方 (岩波新書)、鷲田清一著 憲法とは何か (岩波新書)、長谷部恭男著 女の一生 (岩波新書)、伊藤比呂美著 鷲田清一の哲学教室、長谷部恭男の憲法教室、伊藤比呂美の人生相談教室。 学生がしっかり読み込んできて、それぞれに鋭く質問をしていく。このやりとりが面白い。高橋源一郎がファシリテーションをするのだけど、ほとんど必要ないくらい、いい質問がバシバシ出てくる。...
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つながる読書術、日垣隆著、濫読日記風 2018、その2

去年の今頃つながる読書術 (講談社現代新書)読んでいた。(Facebookの過去の出来事が教えてくれた。濫読日記風に記していなかったのでコピペする) 自分に十分な言語理解力が備わっているのか甚だ疑問で、どうにか読書力というのをつけたくて読書法的なものを何冊か斜め読みしているのだけどなかなかしっくりこない。ネット時代の読書術的なやつを探していたところひょんなところから本書を推薦していただく。 第4章に、話してつながる読書術、ということで読書会のことが紹介されている。読書会も古くからある方法論だがネット時代にはそれに適したやり方があり、幾つかのヒントが書いてある。例えば、あらかじめアンケートとして、ネタになる本についての、推薦文を二行で書いてくださいとか、ありえない二箇所と人に話したい一行を書いてもらう。ウェブ読書会で集団の叡智を得るとかなんとか。 巻末の読書リストもお勧めである。 1年後に同じ本を読んで、自分の感想の差を知る。 一回目の時には、まるっきりスルーをした、オルテガ『大衆の反逆』、マックス・ヴェーバー『職業としての政治』などの古典、「名著の注釈を見逃してはいけない」というちょっとしたコツなどに目がいった。『老人と海』の訳者の福田恆存の解説がいいらしい(115ページ)、何百回も読んだ本として『聖書』(旧約なのか新約なのか?)、ときどき再読するモンテーニュ著『随想録(エセー)』(118ページ)などをあげている。 下記に読書リストの最初の五十冊を写経した。全部で百冊あるのだけど、入力に力尽きた。古典というより、わりと新しめの本が多い。一回目の時よりも読書リストにグッと来なかったのは、古典が少なかったからのような気がする。 第5章では有料メルマガを発行することを勧めているが、プロの文筆業としてはありだと感じた。 読まずに死ねない厳選一〇〇冊の本 聖の青春 (角川文庫) http://amzn.to/2EC0Dcr 新装版 サンダカン八番娼館 (文春文庫) http://amzn.to/2Cr9Je5 からゆきさん 異国に売られた少女たち (朝日文庫) http://amzn.to/2lC9yms 老人と海 (新潮文庫) http://amzn.to/2lE8lKL ロビンソン・クルーソー (岩波少年文庫) http://amzn.to/2lD44HZ 夏の庭―The Friends (新潮文庫) http://amzn.to/2Cv0ZDA 走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫) http://amzn.to/2lDsQb4 ボロボロになった人へ (幻冬舎文庫) http://amzn.to/2CuPn3m 農協月へ行く (角川文庫) http://amzn.to/2Ctqcyh 恋 (新潮文庫) http://amzn.to/2Cv80Va ぼくは勉強ができない (新潮文庫) http://amzn.to/2Cv4dXN 文庫 遺伝子の川 (草思社文庫) http://amzn.to/2CtowVy ルーツ 1 (現代教養文庫 971) http://amzn.to/2lBNHeW 兎の眼 (角川文庫) http://amzn.to/2ExG9BL パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集 (SB文庫) http://amzn.to/2lCyoCI まんが道 全14巻セット http://amzn.to/2DPvt0j さくら (小学館文庫) http://amzn.to/2lEaxCy 聖★高校生 コミック 全11巻完結セット (ヤングキングコミックス) http://amzn.to/2Cv3XYK 少年にわが子を殺された親たち (文春文庫) http://amzn.to/2DNF5sc 日本人ごっこ (文春文庫) http://amzn.to/2DPV2OS...
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六本木戦記、久富木隆一著、濫読日記風 2018、その1

2018年あけましておめでとうございます。 昨年(2017年)は本の感想を主に濫読日記風というタイトルでまとめていた。今年も懲りずに読書記録としてつけていきたい。2017年は「その51」まで行ったが、年も明けたので、番号はリセットして2018その1として始める。 自分のスタンスは、あくまで「書評」というようなものではなくて、自分が読んでの感想・印象をそのまま綴ったものとする。対象とする書籍などは玉石混合ごった煮だ。取り上げたからといって、必ずしも良書、読むべき本、あるいはオススメとは限らない。各自読む読まないは自分で判断していただきたい(当たり前だけど)。資料的な価値というよりも自分にとっての備忘録である。あらかじめご了承いただきたい。 年末読んで最も面白かったのは下記のブログだ。濫読日記風でブログを取り上げるのは初めてだ。 六本木戦記 | Wander Alone Like A Rhinoceros Horn 自分はエスノグラフィー(民族誌)の手法にはかねてから興味があるのだが、IT業界にこそ民族誌が必要だと考えている。自分自身がいるこの業界のことを自分はよく知っているのか、そんなことを思う。他社の事情はどうなんだろうか。業界をもっとよく知りたい。民族誌はそのような情報を提供してくれるはずだ。 このブログは著者が主にグリー株式会社での経験(2010年末から2017年4月頃まで)を綴ったものとなっている。ゲーム業界にいる著者が内側からその経験を語る手法はまさに民族誌そのものと言ってもいいのではないだろうか。 多くのいわゆる「退職エントリー」というものが単なる自分語りと前職への恨みつらみの発露になっている。そのようなものを期待しているのではなく、自分の経験からの学びを、外側の人へ伝える行為を通して、業界の置かれている状況などを理解するきっかけになることを期待する。 この「六本木戦記」は、もちろん個別の事情は記されているが、表現が単なる事象の列挙にとどまらず、その中のある種の普遍性を掬い取ろうとしている。そして、その作業は成功しているように見える。 そこで、2017年も終わりゆく今、長居した会社を辞めて環境を変え、時間を置いて自分の体験を客観視できるようになってきたこの機に、蔵出し的に書いてみるのはどうか。FacebookやTwitterはよく更新しているが、ある程度長い文章を構想し組み立てる営為にはソーシャルメディアへの衝動的投稿とは異なる類の楽しみがある。 (中略) であれば、私自身の退職イベント自体は単なるきっかけ、材料に留め、会社に入る前から出た後までの実体験や得られた知見の総括とそれに基づき考えさせられたことを中心に据えてこの文章を構成してみるのはどうか。 実体験といっても、退職エントリーで仕事を募集する人がよくやるように経てきた業務の目録を展開するだけでなく、もう少し心象に寄せていく。後から見返した評価とは別に、私がリアルタイムで感じた気分を当時の文脈上で再現して伝えられるスナップショット的エピソードを拾っていくつもりだ。つまり、文字通りエモい内容となる。 IT業界の民族誌としてMicrosoftのWindows NT開発チームを描いた『闘うプログラマー[新装版] ビル・ゲイツの野望を担った男達』が有名で多くの人が目を通したと思う。未読の人は90年代のソフトウェア製品開発現場のドキュメンタリーフィクションとして読むことを勧める。 ソフトウェア製品開発の経験がない人にとっては、読み進めるのがちょっと苦しいかもしれない。しかし、物語としてエキサイティングな構成になっている。 この「六本木戦記」は、『闘うプログラマー[新装版] ビル・ゲイツの野望を担った男達』を意識して書かれている。 彼は、1995年頃大学でインターネットに遭遇し、スタートアップに勤務したのち、2010年ごろグリーに転職した。大学は法学部なので、プログラミング言語は独学で習得した。 グリーに転職したきっかけについても詳しく記している。このような記述は転職を考えているエンジニアにとって参考にはなるだろう。 グリーからの転職活動についても詳しく書かれている。能動的にどのように動くかの事例は多くのエンジニアの参考になるだろう。転職というのは、とてもエネルギーがいる作業だ。多くの人は、そのコストを払うのが億劫で現状維持を選択する。 ゲーム業界に詳しくない者にとって、様々な業界のジャーゴンを知らないと、このブログの内容を楽しめないかというと、程度問題ではあるが、そんなことはないと思う。 例えば、Beyond3D Forumなるものについては全く土地勘も知識もないが、特にそれについて知らなくても、このブログを楽しむことはできる。自分は知らない単語が出てきたら、とりあえずスルーして前に進んだ。 個別の技術やコミュニティーについて議論するのではなく、そのコンテキストを語っているので、その知識があったら、それなりに深い理解にはなると思うが、なくても特には困らなかった。最低限の説明はされているように思う。 一方で、ゲーム業界、スマホゲーム業界、ウェブ業界、SI業界などの区分はその外にいる人たちにとっては全くもって不可解な地勢図であろう。 そして、著者が記した『ゲームアプリの数学...
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2017年の振り返り、濫読日記風、その51

今年はいっぱい本を読んで、はてな日記でいっぱい感想を書いた。(濫読日記風は今日で「その51」だ) 小説もたくさん読んだし、ノンフィクションもいっぱい読んだ。 いろいろな読書会にも参加した。 強い印象を持った作品にもいくつもであった。そこで、自分にとってのトップ3を選んでみた。 ドストエフスキーの5大長編を読んだ Life Shiftのおかげで人生100年時代をいろいろ考えた 読書論ジャンルの本をいろいろと読んだ 本をしっかりと読めるようになりたい。そのために濫読したり読書会に出たりした。昨年の今頃よりはちょっとは読めるようになっただろうか。古典を読み下す力がついただろうか。AIに駆逐されないような読解力を持てただろうか。そんなことを思う。 ドストエフスキー関連の日記 未成年、ドストエフスキー著、工藤精一郎訳、濫読日記風、その41 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 カラマーゾフの兄弟を再読した、濫読日記風、その19 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 ドストエフスキーをいろいろと読んだ、濫読日記風、その17 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 世界近代小説五十選、文学入門、桑原武夫著、(1963年改版)、濫読日記風、その16 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 Life Shift関連の日記 人生100年時代の働き方についてエフスタ!!TOKYOというところでお話をした #efsta56 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 木に学べ―法隆寺・薬師寺の美、西岡常一著、濫読日記風、その34 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 ライフ・シフトをネタに大学3年生に話をした - 未来のいつか/hyoshiokの日記 濫読日記風、その2 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 濫読日記風 短編小説礼讃、阿部昭著、濫読日記風、その50 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 読書論、小泉信三著、濫読日記風、その49 -...
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自称プロの酔っ払いが飲酒をやめた話

2年ほど前に、『田舎暮らしに殺されない法 (朝日文庫)』、丸山健二著、を読んだ。 団塊の世代が定年を迎え、「第二の人生」を「夢の田舎暮らし」に憧れて過ごす人たちに向けて、安易に田舎暮らしを決めていいのかというような趣旨の本だ。友人のFacebookのタイムラインでたまたま発見して2年ほど前に読んでみた。 よ:定年本の中で読んだ本で最も影響を受けた一冊を紹介します。 相手:はい よ:田舎暮らしに殺されない法、丸山健二ですね。これを読んでから家呑みしていません。(2015年10月頃からか) あ:そうなんですか よ:第二の人生を田舎暮らしで過ごそうと言う世代に向けてのの本です。 あ:はい よ:そもそも第二の人生と言う設定は会社員という前提があります。...
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大学時代のクラス会があった

自分が大学に入学したのは1977年なので40年前だ。当時はスマホやインターネットどころか、携帯もPCもなかった。若い人は想像もつかないかと思うが、スマホがない時代があった。スマホがなくてどうやって電話をかけるのか?Googleがなくてどうやって検索をするのか。Amazonがなくてどうやって本を買うのか。東横線は渋谷が終点で、改札口は駅員さんがいて、切符を回収していた。Suicaもない時代だった。切符を人力で回収というのは想像もつかないかもしれない。そんな時代だ。 それはともかく、僕たちは1977年に大学に入学して同じクラスになった。その連中とクラス会を行った。毎年、忘年会のシーズンと夏頃にはなんやかんやいって飲み会をする。幹事の新さんがいつも企画してくれている。ありがとう。 11人が集まった。タイで食品会社の社長をやっている柴さん、商社から自動車会社に転職した鈴木さん、いつも幹事をしてくれている建築業をやっている新さん、中東から帰国した富田さん、滋賀に単身赴任している浅田さん、メーカーから特許庁に転職した富樫さん、車メーカーからバイクメーカーへ渡り歩いた醍醐さん、大手電機メーカーの田中さん、富士通から関連子会社の社長になった玉谷さん、大手電機メーカーから米国コンピューターベンダーに転職した前田さん、そして私という面子だった。 年齢は60前後なので会社員なら定年間際だ。 タイで食品会社の社長をしている柴さんは元気なうちはずっとタイで働くそうだ。みんなタイに遊びに来てねーと言っている。建築業をやっている新さんを除けば、皆、会社員だ。定年である。65歳まで今の会社で働くという人が多い。特許庁は特に定年というのはないので、しばらくは勤めていられるそうだ。何年か特許庁で働くと弁理士の資格を取ることができるらしい。 大手電機メーカーだと60歳を過ぎると給与が激減する。それって随分ひどい話だと思うのだけど、会社としてはいかにして人件費を削減したいというようなことなのだろうか。 今までの経験を生かした形での転職先とかを見つけるのは難しいのだろうか。そんなことを思った。 自分より奥さんの方が手取りが多いという人もいる。羨ましいところである。 自分は特に手に職があるというわけではないが、なんとなくどうにかなるのではないかと楽観している。一つのところだけに収入源を依存しているのは危険なので、今後は副業などについても考えていきたい。60歳を過ぎてからの仕事、転職先などについて、いろいろと考えていたりする。 20世紀の会社員の典型的なロールモデル、一つの会社に定年までいて、退職金をもらって、年金で生活をするというのは、自分の場合はすでに崩壊しているので、60歳以降の働き方をじっくり考えて実践していく必要がある。...
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短編小説礼讃、阿部昭著、濫読日記風、その50

短編小説礼讃 (岩波新書 黄版 347)を読んでいる。品切れだったので図書館で借りた。 「 スミスの本棚 新しい自分が見つかる読書、テレビ東京報道局編著、濫読日記風、その42 - 未来のいつか/hyoshiokの日記」で紹介されていたので、興味を持った。 下記は「序」の冒頭部分だ。 ルナールの『博物誌』の「蛇」のページを開くと、ボナールの描いた大きな蛇が黒々とのたくっていて、反対のページにはたった一行、 「長すぎる。」 と書いてある。これが詩ならば俳句よりも短い。 (1ページ) 「序」の冒頭でいきなり「博物誌 (新潮文庫)」が出てくる。 「博物誌」の「蛇」の項目はインパクトがある。見開き、左側にボナールの絵があって、「蛇」の定義が右側にある。(106ページ) 「短編小説礼讃」では、様々な短編小説を取り上げながら、その魅力を伝えている。 紹介されている短編小説を読みたくなる一冊だ。積読がどんどん増えていく。うれしい悲鳴だ。 濫読日記風 読書論、小泉信三著、濫読日記風、その49 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 幽霊たち、ポール・オースター著、柴田元幸訳、濫読日記風、その48 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 ティファニーで朝食を、トルーマン・カポーティ著、村上春樹訳、濫読日記風、その47 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 自分の中に毒を持て、岡本太郎著、濫読日記風、その46 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 天平の甍、井上靖著、濫読日記風、その45 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 夢十夜、夏目漱石著、濫読日記風、その44...
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読書論、小泉信三著、濫読日記風、その49

読書論 (岩波新書)を読んだ。 「人生は短く、書物は多い。一生のうちに読みうる書物の数は知れている。それを思えば、いつまでも手当たり次第に読んでいるわけにはいかない。どうしても良書の選択が必要になる。何をいかに読むべきか。著者多年の豊かな読書体験と古今東西の優れた知性が残した教えに基づいて、さまざまな角度から読書を語る。」(表紙カバーから)初版が出版されたのが、1950年。1950年というのは太平洋戦争終戦後わずか5年なので、読書環境という意味では必ずしも恵まれていなかった。新版まえ書きで、戦後間もなくだったので、手元に蔵書もなく、引用もままならなかったという事情を記している。*1 第一章、何を読むべきか、第二章、如何に読むべきか、第三章、語学力について、第四章、翻訳について、第五章、書入れ及び読書覚書、第六章、読書と観察、第七章、読書と思索、第八章、文章論、第九章、書籍及び蔵書、第十章、読書の記憶、引用書目 網羅的な読書論になっていて、小泉の豊かな読書体験がうかがい知れる。明治の知識人は欧州に留学し、語学も英語はもとより、仏語、独語なども嗜んだようだ。 小泉が塾長時代の工学部(当時は藤原工業大学)の学部長谷村富太郎が、実業家方面から申しだされる、すぐに役に立つ人間を作ってもらいたいという註文に対し、すぐに役に立つ人間はすぐに役に立たなくなる人間だと、応酬して、同大学において基本的理論をしっかり教え込む方針を確立したとある(12ページ) 同様の意味において、すぐに役に立つ本はすぐに役に立たなくなる本である(同ページ) 私もこのフレーズが好きなのであるが、その原典が本書であることを初めて知った次第である。 古典というものはすぐに役には立たない。しかし、すぐに役に立たない本によって、今日まで人間の精神は養われ、人類の文化は進められてきた。 私は今までの人生の中で古典を読む経験が圧倒的に少なかったと自覚している。それが今の濫読につながっている。 如何に読むべきかという方法論において、再三反覆して読むことを勧めている。やや時を隔てて読むことによって、自分の成長を認めるのも愉快であるとしている(29ページ) 読書と観察で自分の観察力を不足を痛感したという(69ページ) 小泉の「アメリカ紀行」で観測力の不足を感じ、ゲーテの「イタリア紀行」を読んで感心したことを記している。 同様に読書と思索についても考察している。「吾々は読書によって思考を促され、また導かれる」(78ページ) その例として、漱石の「文学論」を引いている。(88ページ) 明治の文化人の凄みを感じさせる一冊である。彼は経済学者なのであるが、文学にも造詣が深い。小泉信三全集の目次を読んでみたいと思った。 一応、慶應義塾大学を卒業したので名前は知っていたけど、著作を読んだのは初めてだった。不勉強でごめんなさい(ぺこり) 濫読日記風 幽霊たち、ポール・オースター著、柴田元幸訳、濫読日記風、その48 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 ティファニーで朝食を、トルーマン・カポーティ著、村上春樹訳、濫読日記風、その47 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 自分の中に毒を持て、岡本太郎著、濫読日記風、その46 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 天平の甍、井上靖著、濫読日記風、その45 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 夢十夜、夏目漱石著、濫読日記風、その44 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 言葉にできるは武器になる、梅田悟司著、濫読日記風、その43 - 未来のいつか/hyoshiokの日記...
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幽霊たち、ポール・オースター著、柴田元幸訳、濫読日記風、その48

幽霊たち (新潮文庫)を読んだ。 この本を読むきっかけは スミスの本棚 新しい自分が見つかる読書、テレビ東京報道局編著、濫読日記風、その42 - 未来のいつか/hyoshiokの日記で紹介されていた一冊だったからだ。(倉持裕、劇作家・演出家、159ページ) 冒頭からしてすごい。 まずはじめにブルーがいる。次にホワイトがいて、それからブラックがいて、そもそもの始まりの前にはブラウンがいる。ブラウンがブルーに仕事を教え、こつを伝授し、ブラウンが年老いたとき、ブルーが後を継いだのだ。物語はそのようにして始まる。舞台はニューヨーク、時代は現代、この二点は最後まで変わらない。(中略)やがてホワイトという名の男がドアを開けて入ってくる。物語はそのようにして始まる。 ホワイトからの仕事は、ブラックという名の男を見張り、必要がなくなるまでつづけてくれと。週に一回の報告書をホワイトに提出すると、小切手が送られてくる。ホワイトはブルーのために、ブラックのアパートを監視するための部屋をあらかじめ確保してある。 ブルーは見張り続ける。特に目立った動きはない。事件が起こることを待ち望むのだが何も起きない日々が続く。ブラックは何をしているのか、なぜホワイトはブルーにそのような仕事を依頼したのか。謎は一向に解明されない。 ポール・オースターの代表作と言われているらしい。 ミステリー仕立てで、あっという間に読める。グイグイ不思議な世界に引き込まれた。不条理的な読み方もできて面白かった。 なお、三浦雅士の文庫本解説があるが、本文のネタバレがあるので、最初に読まない方がいい。というか文庫本にこの解説が必要だったのかという疑問も残る。 「ガラスの街」、「鍵のかかった部屋」(「幽霊たち」にならぶニューヨーク三部作)も読んでみたいと思った。 濫読日記風 ティファニーで朝食を、トルーマン・カポーティ著、村上春樹訳、濫読日記風、その47 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 自分の中に毒を持て、岡本太郎著、濫読日記風、その46 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 天平の甍、井上靖著、濫読日記風、その45 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 夢十夜、夏目漱石著、濫読日記風、その44 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 言葉にできるは武器になる、梅田悟司著、濫読日記風、その43 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 スミスの本棚 新しい自分が見つかる読書、テレビ東京報道局編著、濫読日記風、その42 -...
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ティファニーで朝食を、トルーマン・カポーティ著、村上春樹訳、濫読日記風、その47

ティファニーで朝食を (新潮文庫)を村上春樹の訳で読んだ。自分にとっては初めてのカポーティだった。 「ティファニーで朝食を」は、村上春樹の初期の小説のようなお洒落な作品だ。 第二次世界大戦下のニューヨークで、自由に生きる女優の卵のホリー・ゴライトリーと同じアパートに住む作家志願の主人公との物語だ。 村上春樹の訳はとても読みやすい。 「花盛りの家」、「ダイアモンドのギター」、「クリスマスの思い出」という短編と一緒に収められている。 村上春樹の訳者あとがきも参考になる。 トルーマン・カポーティの代表作「冷血」も読んでみたいと思った。 濫読日記風 自分の中に毒を持て、岡本太郎著、濫読日記風、その46 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 天平の甍、井上靖著、濫読日記風、その45 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 夢十夜、夏目漱石著、濫読日記風、その44 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 言葉にできるは武器になる、梅田悟司著、濫読日記風、その43 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 スミスの本棚 新しい自分が見つかる読書、テレビ東京報道局編著、濫読日記風、その42 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 未成年、ドストエフスキー著、工藤精一郎訳、濫読日記風、その41 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 二子玉川本屋事情、濫読日記風、その40 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 コインロッカー・ベイビーズ、村上龍著、濫読日記風、その39 -...
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