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世界の美しい図書館、濫読日記風、その23

文字通り「世界の美しい図書館」を100館集めた。日本の図書館も入っている。 図書館の写真を眺めていると旅に出たくなる。その図書館で時を忘れて過ごしたい。目的もなくともかくぶらぶらと書庫を回ってみる。素敵だ。 この9月に、「大人のきっぷ」を使って、秋田の国際教養大学の図書館に行った。 大人の休日倶楽部パスで4日間行き当たりばったりの旅をした - 未来のいつか/hyoshiokの日記 秋田から国際教養大学の図書館に行く。まず、イオンモールまでバスで移動して、さらに乗り換えて大学に行く。 日曜、祝日などは秋田駅からシャトルバス(無料)が運行されている。10:30のに乗った。高校生くらいの若者がいっぱい乗り込んでいた。モールは高校生の社交場だ。 http://akita-aeonmall.com/news/information/13 http://web.aiu.ac.jp/wp/wp-content/themes/aiu/doc/access/AeonLine.pdf 「世界の美しい図書館」は、世界の様々な美しい図書館を紹介している。写真を見ているだけでため息が出る。 国際教養大学の図書館がすごいというので見学に行った。24時間365日オープンしているそうだ。学外者も見学できる。知のコロシウム。リベラルアーツの大学だ。素晴らしい図書館だった。 http://web.aiu.ac.jp/library/outline/ おまけ:図書館の使い方 図書館の使い方 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 を知らない人が以外と多いので、記しておいた。もちろん、先に述べたように、特に目的もなくぶらぶらするというのも一つの楽しみ方である。 専門図書館を支えこなせるようになりたいが、それは別途機会を見つけて調べてみたいと思う。 図書館に行こう - 未来のいつか/hyoshiokの日記 濫読日記風 タイムスリップ・コンビナート、笙野頼子著、濫読日記風、その22 -...
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タイムスリップ・コンビナート、笙野頼子著、濫読日記風、その22

笙野頼子の作品を初めて読んだ。なにこれ、面白い。 タイムスリップ・コンビナート マグロと恋愛をする夢を見て悩んでいたある日、主人公に当のマグロから電話がかかってきたところから話が始まる。ともかくどこかへ出掛けろとしつこく言われ、結局(JR鶴見線の終着駅の)海芝浦という駅に行かされる羽目になった。 あなたは海芝浦に行ったことがあるだろうか。私はある。駅の目の前が海で、改札の向こうが東芝の工場の入り口だ。社員以外は立ち入れない。外に出ようにも出られない、知る人ぞ知る奇妙な駅だ。 この世界観でグイグイ話を持っていくのが、タイムスリップ・コンビナートだ。短編だ。京浜工業地帯の工場群はSFチックなモチーフに満ちている。無機質。ブレードランナーの世界である。 第111回芥川賞受賞作。別に芥川賞はどうでもいいのだが、面白かったことは間違いない。 文庫本の「あとがきに変わる対話」も面白い。 タイムスリップ・コンビナートは笙野頼子三冠小説集 (河出文庫)にも採録されていて、こちらの方が入手しやすい。 濫読日記風 「エルサレムのアイヒマン――悪の陳腐さについての報告」と「アイヒマン調書――ホロコーストを可能にした男」を読んだ、濫読日記風、その21 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 エリック・ホッファー自伝ー構想された真実、エリック・ホッファー著、読了、濫読日記風、その20 -...
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「エルサレムのアイヒマン――悪の陳腐さについての報告」と「アイヒマン調書――ホロコーストを可能にした男」を読んだ、濫読日記風、その21

「エルサレムのアイヒマン――悪の陳腐さについての報告【新版】」と「アイヒマン調書――ホロコーストを可能にした男 (岩波現代文庫)」を読んだ ナチスによるユダヤ人虐殺のキーマン、親衛隊中佐アドルフ・アイヒマン。1960年に拘束後、8ヶ月、275時間にわたる尋問が行われた。 前者はユダヤ人虐殺を首謀したアイヒマンの裁判を傍聴した記録。著者アーレントは本書の中で、イスラエルの裁判権、アルゼンチンからアイヒマンを拉致・連行したことの正当性、裁判そのものの正当性などを問う。アイヒマンは命令に従って実行しただけで罪の意識はない、法に従って粛々とユダヤ人を殺害していく小心者の役人として描かれる。巨悪は普通の人によってなされるということを本書は示している。そのような人は「悪を行う意図」を持っていない。新版に追加された山田正行の解説も参考になる。 後者はそのアイヒマン裁判の証拠となった調書をもとにしたドキュメンタリー。取り調べに当たったレス大尉(イスラエル警察)のあとがきに彼の思いが詰まっている。調書は淡々と質問を投げ掛けるだけなので、そこに感情の起伏はないが、あとがきにはそれがある。レス大尉の父親もアイヒマンのホロコーストの犠牲になったが、それを尋問中にアイヒマンに伝えた時のエピソードも書かれている。(386ページ)優秀な官僚が大量殺人という巨悪を行う。命令に従ったまでだという立場で自分を弁護するアイヒマンには良心の呵責は見られない。 組織の中では誰でも犯罪者になりうる。自分が犯罪者ではないのはたまたまそこにいなかっただけなのかもしれないと思うとそこに恐ろしさを感じる。 濫読日記風 エリック・ホッファー自伝ー構想された真実、エリック・ホッファー著、読了、濫読日記風、その20 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 カラマーゾフの兄弟を再読した、濫読日記風、その19 - 未来のいつか/hyoshiokの日記...
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エリック・ホッファー自伝ー構想された真実、エリック・ホッファー著、読了、濫読日記風、その20

エリック・ホッファー自伝―構想された真実を読んだ。 エリック・ホッファーという人について全く知識なく自伝を読んだ。面白かった。 彼は1902年にドイツ系移民として生まれ、7歳で失明し、15歳の時視力回復する。正規の学校教育を受けていない。日雇い労働で生きながらえながら放浪をしつつ、独学をした。ドストエフスキーの「白痴」は、ほとんど内容を覚えてしまうくらい読んだ。「罪と罰」と「カラマーゾフの兄弟」を読み返してみて、自分の心が成熟していることに気づく。(27ページ) しかしながら、この時期ドストエフスキーやその他の作家たちよりも、彼の心を支配した一冊の本があった。旧約聖書である。(28ページ) モンテーニュのエセーを読みそこに自分の姿を発見する。(90ページ)砂金採掘の時期に、勉強し、考え、そして書いた。仕事のない日を過ごすために十分な読み物を用意する必要があって、古本屋で1000ページくらい本を1ドルで買った。表紙には「ミシェル・ド・モンテーニュのエセー」と書かれていた。 スタインベックが「怒りの葡萄」(1939年)で鮮烈に描いたあの苦悩を経験したのである(184ページ) 彼の放浪の旅と季節労働者としての定職を持たない生き様がスゴい。 彼の他の著書も読んでみたいと思った。それだけのインパクトはあった。おすすめだ。 ブックリスト エリック・ホッファー自伝―構想された真実 白痴 1 (河出文庫) 白痴 2...
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カラマーゾフの兄弟を再読した、濫読日記風、その19

ドストエフスキーの読書会の最後の課題本が「カラマーゾフの兄弟」で、課題的には一回読了している*1ので特に問題(?!)はないのだけど、なんとなく再読するくらいの勢いがないといけないのではないかと思い新潮文庫版(原卓也訳)で飛ばし読みをした。 その感想。長い上に落ちも結論もありません。 連続する読書会「ドストエフスキー」 ドストエフスキーの読書会、最終回は「カラマーゾフの兄弟」だ。読んだよ。読んだ。読みましたとも。この傑作を。読了したツワモノたちの中に一人で入りましたとも。 おなじみの光文社古典新訳文庫(亀山郁夫訳)でガッツリ読んで、勢い余って、二周目に突入して、今度は新潮文庫版(原卓也訳)で読んだ。 光文社古典新訳文庫には、主要登場人物の名前が書いてある栞が付いているので、初心者に優しい。そればかりか、各巻ごとに亀山郁夫先生の読書ガイドが付いている。なじみの薄いロシア文学あるいはドストエフスキーの人となりなどを知るには最高の構成になっている。光文社古典新訳文庫ラブである。通常、文庫本の「解説」とか「あとがき」とかどう考えても手抜きのあってもなくてもいいよな、むしろないほうがいいくらいのものが多いが、この亀山読書ガイドはそれだけで独立して読めるだけの内容が詰まっている。各巻ごとにあらすじ、主な登場人物のキャラクター、時代背景などが解説されているので、ロシア文学リテラシーが全くなくてもふんふん、そーゆーことなのね、と読める。ドストエフスキーどころかロシア文学を一冊も読んだ事がない自分にとって重要な地図と羅針盤になった。*2 強欲なカラマーゾフさんとその息子(三兄弟)の物語で、お父さんのカラマーゾフさんが誰かに殺されて、その容疑者として長男(ミーチャ)が逮捕され、裁判にかけられる、というのが非常にざっくりとしたあらすじである。 ネットで「兄弟」を調べてみても、あまりネタバレを発見できない。誰も読んでないんじゃないの?と思わなくもないが、2000ページを超える小説のあらすじを記すだけでも大変だし、いきなりネタバレするようなことを書くというのも何を書けばネタバレになるのか、それすらもよくわからないという状況なのではないかと予想する。 本書は長編ミステリーとしても読めるし、人間の欲望、宗教と無神論、科学と宗教、人間社会にまつわるありとあらゆるものが全部入っているヒューマンドラマとしても読める。 まあ、そんなこんなで一回目はストーリー展開に翻弄されながら読んだ。そして何を思ったか新潮文庫版ですぐに再読した。 青空文庫に「カラマゾフの兄弟」の上巻があるので、作者の序論を引用する 作者より  この物語の主人公アレクセイ・フョードロヴィッチ・カラマゾフの伝記にとりかかるに当たって、自分は一種の懐疑に陥っている。(中略) それにしても、自分は、こんな、実に味気ない、雲をつかむような説明にうき身をやつすことなく、前口上などはいっさい抜きにして、あっさりと本文に取りかかってもよかったであろう。お気にさえ召せば、通読していただけるはずである。ところが、困ったことには、伝記は一つなのに、小説は二つになっている。しかも、重要な小説は第二部になっている――これはわが主人公のすでに現代における活動である。すなわち、現に移りつつある現在の今の活動なのである。第一の小説は今を去る十三年の前にあったことで、これはほとんど小説ロマンなどというものではなくて、単にわが主人公の青年時代の初期の一刹那いっせつなのことにすぎない。そうかといって、この初めの小説を抜きにすることはできない。そんなことをすれば、第二の小説の中でいろんなことがわからなくなってしまうからである。しかも、そうすれば自分の最初の困惑はいっそう紛糾してくる。すでにこの伝記者たる自分自身からして、こんなに控え目で、つかみどころのない主人公には、一つの小説でもよけいなくらいだろうと考えているのに、わざわざ二つにしたら、いったいどんなことになるであろう。それにまた、自分のこの不遜ふそんなやり口を、どうして説明したらよいであろう? http://www.aozora.gr.jp/cards/000363/files/42286_37300.html つまり、2000ページ以上費やして描かれた「兄弟」の全体を読んだつもりになっていたのだが、自分が読んだのは二つある小説のうちの前半部分だけだったのである。そしてドストエフスキーは前半部分を書き終えたのちにすぐになくなっている。 すなわち「カラマーゾフの兄弟」という小説は未完の大作なのである。 一度目読んだ時は「作者より」に明示的に描かれていることなんか見事にスルーして、壮大な物語に翻弄されて、そういう構造だったのかというのを全く読解できていなかった。自分の読解力の無さというかリテラシーの低さに絶望した。...
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論理トレーニング101題、野矢茂樹著、読了、濫読日記風、その18

スゴ本の中の人が選んだ、1万円で“一生モノの教養”を身につけるための5冊 - マネ会に出ていた、論理トレーニング101題を読んだ。 この5冊はどれもすごくて一生モノの教養を身につけるというのはまさにその通りだと思う。 知人が早速、「論理トレーニング101題」の読書会をしようと声をかけてきた。未読だったし、断る理由もないので、読むことにした。 各自が自由にお勧めしたい本を紹介するタイプの読書会ではなくて(それはそれで、読書の幅が広がって楽しい)、課題図書をみんなで読むタイプの読書会になる。前者が、「何」を読むかと言うタイプの読書会で、後者は「いかに」読むかと言うタイプの読書会になる。それぞれ横型と縦型というイメージになる。 本書は、個人向け論理トレーニングの本。練習問題をやることによって論理的な力がパワーアップできるようになる。練習問題が101問あるので、それをやればやっただけ論理的な力がつく、という触れ込みの書籍だ。 ここでいう「論理的な力」とは1)思考を表現する力、2)表現された思考をきちんと読み解く力、と定義している。 その論理的な力をつけるために101題の練習問題を用意していて、すべてに詳細な解説と解答をつけている。教科書として使ってもいいし、独習書としても使える。 練習問題を読んで、ちょっと考えて解説を読んだ。自力で解答を作るというよりも先に解説を読むことが多かった。論理的な力がついたかはわからないが、一人で読むと挫折してしまうので読書会で仲間と読み進めるというのはいいと思った。 本書を読んで自分の読み方の弱さを再認識した。ちゃんと練習問題をできていない。読み方が能動的に練習問題をずんずんやるというよりも解説を読みながら前に進むスタイルだということがよくわかった。 議論を読む方法、論証する方法について、下記のような章立てで解説している。...
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ドストエフスキーをいろいろと読んだ、濫読日記風、その17

世界近代小説五十選、文学入門、桑原武夫著、(1963年改版)、濫読日記風、その16 - 未来のいつか/hyoshiokの日記で紹介した読書リストから、最初に罪と罰 1 (光文社古典新訳文庫)を読んでみた。 ドストエフスキーは名前は聞いたことはあるけど、まるっきり読んだことはない。それどころかロシア文学(?!)を読んだことは全くない。ということで、なんでもよかったのだけど、有名どころから読むことにした。 ネットを検索すると 【お知らせ】連続する読書会「ドストエフスキー」全5回+おまけ会 – 双子のライオン堂 というのを見つけた。 一人で読むのはしんどいし、読書会だったら無理やり読めると思ったので参加することにした。残念ながら第1回には参加できないので、それは一人で読むことにしたのだが、6月末に出張ではこだて未来大学に行った時、たまたまご一緒した、翔泳社の岩切さんに声をかけて「罪と罰」読みましょうよ〜と巻き込んでみた。(いろいろとご迷惑をおかけしました)そんなこんなで8月に岩切さんと読書会したのだけれど、当面ドストエフスキーはお腹いっぱいということで、残りの作品については、「連続する読書会」に参加することをきっかけに読んだ。 結局、下記の長編4作品を読了した。 いろいろな訳があるわけだけれど、光文社古典新訳文庫版を読んだ。光文社古典新訳文庫の栞は主な登場人物が書いてあるという初心者に優しい仕様になっている。 光文社古典新訳文庫...
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世界近代小説五十選、文学入門、桑原武夫著、(1963年改版)、濫読日記風、その16

文学入門 (岩波新書 青版)がスゴ本だというのは、 超ソロ社会、平田オリザさん、文学入門など、読了、濫読日記風、その15 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 で紹介した。その世界近代小説五十選を参考までに載せておく。 この本を読んだ時点で五十選のただ一つも読んだことがなかったので、手始めにドストエフスキー「罪と罰」から読んでみた。名前は聞いたことがあるが読んだことない世界の名著である。 小説は所詮楽しみのために読むのであるから、何をどう読んでも構わないし、そこは自由なのだけど、若い頃にこの手の古典をたくさん読んでおくと人生が豊かになるような気がする。人生に影響を与える一冊に出会えるかもしれない。60歳間際のおじさんが読んでも面白いのだから感受性が豊かな若者であれば、ひょっとしたら人生を踏み外してしまうかもしれない。人生を踏み外さないかもしれないけれど。 自分にはリベラルアーツが圧倒的に足りない。最近とみにそう思う。20代〜40代はひたすら自分の専門性を磨いていた。読むものといえばコードと専門書だった。それはそれでその時期に必要だったので、別に後悔しているわけではないが、もう少し別のバランスがあったかもしれない。なかったかもしれないけれど。 そのアンバランスが自分の個性になっていたのは間違いないが、最近、人生二毛作を意識するようになって、ちょっとは古典を読んでみたくなった。そして下記がその端緒だ。作者の名前すら聞いたことがないものがいくつもあった。*は読もうと思って文庫を購入したもの、いわゆる積読だ。...
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超ソロ社会、平田オリザさん、文学入門など、読了、濫読日記風、その15

超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃 (PHP新書)を読んだ。 (乱読日記風で紹介したい本がどんどん溜まっていて消化不良になっている。積ん読ならぬ積み書き) 日本の人口減少と非婚化のトレンドをデータを駆使してこれでもかと解説した書である。 第1章 増えるソロで生きる人たち、第2章 ソロで生きる人々を許さない社会、第3章 男たちは嫌婚になったのか、第4章 結婚してもソロに戻る人たち、第5章 ソロたちの消費、第6章 ソロ社会の未来 生涯未婚率が過去最高水準(男性で23.4%、女性で14.1%、2015年)を更新しその傾向が続くとしているが、戦後その水準が低かったのは、女性にとって「結婚しない」という選択肢がなかった(28ページ)ということが書いてある。1986年の男女雇用機会均等法によって「男は仕事、女は家庭」という性別役割分担意識がなくなった。 日本では、「結婚することが当たり前」「家庭を持ち、子供を育てこそ一人前」、いわゆる「結婚規範」が根強い(37ページ)。たかが結婚するかどうかで人間の価値は決まらないが、独身男性の中には結婚規範に振り回されている未婚者もいる。(44ページ) 若い人たちにとって結婚するって大変なのね。(他人事でゴメンなさい) 平田オリザさんの著書など 先日、平田オリザさんの講演を聞く機会があったのだが、講演前にどのような人なのかを知りたくなって、下山の時代を生きる (平凡社新書)を読んでみた。言語社会学者の鈴木孝夫との対談である。 文化の多様性が人間を守っているショックアブソーバー(62ページ)という鈴木の指摘は面白い。人類は世界中のありとあらゆる環境のところに住むのだけど、その環境に適応できているのは文化というショックアブソーバがあるからだという。戦略なき日本が生き延びたのはたまたま運が良かっただけだ(80ページ)。 上記の本を読む前に、下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書)も読んでみた。 人口減少で社会の活力が削がれつつある時代にどのように生きるか。非常に示唆に富む議論が展開されていた。 サモワールという言葉を知った。電車に乗って旅をするときには知らない人に声をかけてみようと思った。それがなぜかは本書を読んでほしい。 文学入門はスゴ本だ 伝説の灘校教師が教える一生役立つ学ぶ力、橋本武著、読了、濫読日記風、その14 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 で紹介した「伝説の灘校教師が教える一生役立つ学ぶ力、橋本武著」の参考文献に載っていた文学入門 (岩波新書 青版)を読んだ。1950年に書かれた本だが、文学に対する真摯な姿がすごい。太平洋戦争が終わって食うものもない時代に、それだからこそ文学が必要だったのだろう。五十冊の読書リストが付いているので、そのリストを元に読書の幅を広げてみたいと思った。正直に言えば、その50冊のうちの一冊も読んだことがなかった。手始めに「罪と罰」から読んでみた。50冊を読破するには10年はかかりそうだ。文学入門の羅針盤として最高の一冊かもしれない。 濫読日記風 伝説の灘校教師が教える一生役立つ学ぶ力、橋本武著、読了、濫読日記風、その14 http://d.hatena.ne.jp/hyoshiok/20170730/p1 定年後、読了、濫読日記風、その13...
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パラノイヤだけが生き残る、読了

パラノイアだけが生き残る 時代の転換点をきみはどう見極め、乗り切るのかを読んだ。 インテルを80年代に急成長させた伝説の経営者アンドリュー・グローブの名著の復刊だ。 AmazonもFacebookもGoogleもなかった頃に書かれた本書を20代、30代の皆さんが、読みこなすのにはちょっとした基礎知識が必要だ。 世界最大の半導体メーカー・インテルは1980年代に経営危機を迎える。若い人にとっては信じられないことかもしれないが、当時、日本製64K DRAMのシェアは70%を超えていた。日本のメーカーは圧倒的な競争力を持っていた。インテルは「戦略転換点」を迎える。 半導体メモリの大手ユーザーは値段が安くて、不良率が低い、日本製半導体メモリーを大量に購入していた。 当時、インテルなどは、日本の競争力はダンピングなど不公正な方法によっていると考えていた。そのため、抜本的な対策を打てぬまま経営危機に陥る。大手半導体ユーザのHPは日本製半導体メモリの不良率が米国製のそれよりもはるかに低いということを公表し、その論争に終止符を打った。 第5章にインテルの「戦略転換点」について生々しい記述がある。114ページに半導体の国際市場シェアの変遷がある。一夜にして日本製品に凌駕されたのではなく、それは10年近くの年月がかかってシェアが逆転したにもかかわらず、インテルは抜本的な対策を打てぬままにいた。 そしてグローブら経営陣は決断をする。創業以来の基幹製品メモリからの撤退である。...
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