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OpenDaylight Beryllium について

原文は 2016 年 2 月 25 日に掲載されました。

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OpenDaylight 技術運営委員会議長 Colin Dixon 記

OpenDaylight の 4 回目のメジャー リリース Beryllium を発表することができて、とても誇りに思います。Beryllium は、世界中の国や組織の開発者 600 人以上が、ネットワーク技術の将来を定めるために力を結集した最高傑作です。私は OpenDaylight コミュニティの情熱、意欲、そして素晴らしいコーディングの力にいつも感銘を受けています。けれども、驚きはありません。

Lithium のリリース (昨年 6 月) 以来 8 か月間は、OpenDaylight にとって意義深いものでした。彼らは OpenDaylight に対する関心を、初期採用者、概念実証、試行利用から、大規模なプロダクション展開、顕著なエンド ユーザー利用、そして力強いユーザー コミュニティの確立へと転換させました。OpenDaylight は、顧客に対する自動的なサービス提供を行い、アプリケーションのネットワーク リソース利用を最適化し、クラウド / NFV 展開を大規模化・自動化し、スマート シティや IoT のための地域ネットワークを提供し、さらには、既存のネットワークのより良い可視化と制御を実現するために、積極的に利用されています。

私たちは、AT& T がグローバル コントローラーとして OpenDaylight を利用することを発表したことから活動を開始しましたが、最近では私たちの諮問グループは、ネットワーク設計者・操作員が集まって OpenDaylight に関する経験を分かち合い、同時に開発者コミュニティに一番必要と思われる機能についてフィードバックを提供する場として認識されるようになってきました。最も興味深いのは、アジア諸国、特に中国が OpenDaylight の大きな拠点として台頭してきたことです。

私たちの最新のユーザー調査により、以前から認識されていた事実を裏付けるデータを得ることができました。すなわち、OpenDaylight は個々の利用例や地域を超越するということです。OpenDaylight はデータセンターだけのものではありません。サービスプロバイダーだけのものではありません。大企業だけのものではありません。大学・研究機関だけのものではありません。北米あるいはヨーロッパだけのものではありません。私たちのユーザーは、先進国世界に広がっており、また、サービス プロバイダー ネットワークを制御し、大学・研究機関でデータを配布するためにデータ センターで利用している人たちもいます。

Beryllium は、改善された拡張性、安定性、信頼性、性能など、プロダクションで利用できるレベルの機能だけなく、多様なコミュニティに向けた新機能やツールを提供することにも大きく焦点を当てることによって、これらの現実の要請に応えています。

おそらく OpenDaylight プロジェクト全体における最大の注目点は、多くのアプリケーションやプラグインにおいて、私たちが Helium や Lithium で開発し、Beryllium で改善したクラスタリング技術を採用していることです。その結果として、多くの主要プロトコル プラグイン (OpenFlow、OVSDB、NETCONF など) が完全にクラスター化され、高可用性サービスを提供することになり、OpenDaylight クラスター内で 1 つのノードがダウンしても、異なったノードが代わりに動作し、サービスは中断されることなく継続します。

この技術を適用したのはプラグインに限ったことではありません。ネットワーク仮想化からポリシー駆動型のネットワークに至るアプリケーションは、ユーザーが高可用性のある、プロダクション レベルの完全なソリューションを提供することができるように、スタックを完成させています。

ネットワーク仮想化 (特に OpenStack のための Neutron サポート) は OpenDaylight の唯一の利用例ではないものの、今でも主要な注目点であり、Beryllium においては基礎的な ML2 ネットワーク仮想化のサポートを提供するだけでなく、高可用性のある方法でそれを行い、分散型 L3 ルーティング、VPNaaS、LBaaS、セキュリティ グループ、そして OVSDB プロトコルを利用したハードウェアの仮想トンネル エンドポイント (VTEPs) をサポートするように OpenDaylight の機能を改善しています。

また開発者とユーザー両者のために改善されたツールも提供しています。正式な Beryllium リリースの一部ではないものの、AT&T は YANG (Yet Another Next Generation: ネットワーク機器管理言語) モデルのより簡単で強力なオーサリングを可能にする YangIDE プロジェクトに貢献してきました。時系列データ リポジトリ (TSDR) プロジェクトと Centinel プロジェクトは、OpenDaylight からリアルタイムのデータを抽出し、ビッグデータ分析ツールに入力する方法を提供しています。NetIDE プロジェクトは、Pyretic、Floodlight、Ryu など OpenDaylight 上の他のコントローラーから SDN アプリケーションを動作させる方法を提供しています。Messaging4Transport プロジェクトは、OpenDaylight のコアのための AMQP (メッセージング バス) バインディングを提供し、アプリケーションやツールがより簡単に OpenDaylight のイベントを選定できるようにします。これらはすべて、OpenDaylight をプロダクションで利用し、そのような展開においてより幅広いソフトウェアと IT エコシステムに取り組む開発者やネットワーク操作員をターゲットとしています。

Beryllium を体験したい方は、こちらからダウンロードできます。また、2016  年 3 月 3 日の ONS ウェブセミナー – OpenDaylight Beryllium Technical Deep Dive をご覧ください。


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