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Home 特集 コラム 赤井 誠の「Linuxビジネスの作り方」 「Linuxビジネスの作り方」VOL.1

赤井誠の「Linuxビジネスの作り方」

「Linuxビジネスの作り方」VOL.1

 

みなさん、はじめまして。赤井といいます。

今日から、本コラムを執筆させていただくことになりました。

このコラムでは、Linuxやオープンソースビジネスを推進していく上で、ポイントとなる事柄やマーケティング実施方法、事業の進め方、また、ユーザー企業から見た採用の勘所や注意点を、紹介していきたいと思います。

まずは、簡単な自己紹介を。

この夏まで、世界最大のIT企業であり、世界でも日本でもNo.1 Linuxサーバーベンダーであった企業において、Linuxをはじめとしたソフトウェアビジネスを担当しておりました(今年9月からは、地方の企業において、新規事業の開発を担当)。特にLinuxビジネスについては、まさに第2次Linuxブームとなってきた2003年ころから担当し、大企業に採用されるための支援や昨今のネットサービス事業者に対する販売支援を実施してきました。Linuxビジネスにかかわった理由は、前職の勤務企業のLinuxビジネスが停滞し、そのてこ入れ、立ち上げが必要になったということからでした。そのため、実際のLinuxビジネスをほとんどゼロから担当したことから、Linuxがどのように企業で採用されていくかという過程に、実際にかかわりあえたということで、非常に恵まれた経験を持ったと思います。

このコラムでは、そのような経験から、いろいろな人に役に立つのではないかと思われるヒントや方法を紹介できたらと思っています。

 

Linuxビジネスって

Linuxビジネスって、どういうものだと思われますか?  

今は家電、携帯電話からサーバーまであらゆるところでLinuxが使われていますので、非常に範囲が広くなっています。Linux ディストリビューション開発、アプリケーション開発、対応ハードウェアの開発、コンサルティング、保守サービスなど多岐にわたります。

このコラムでは、ぼくの担当した分野ということでサーバーを中心にしたビジネスを紹介していくこととします。

 

Linuxサーバービジネス

最近では、Linux OSそのものが話題になることも少なくなりました。なので、いったいどれくらいのサーバーで利用されているのか? ということがわからない方も多いかと思います。

x86アーキテクチャのプロセッサーを採用しWindows、Linuxなどオープン系のOSを搭載したサーバーであるx86サーバー(NEC Express5800、富士通PRIMERGY等)の場合、大雑把には、20-25%程度がLinux OSを採用しています。つまり、日本のサーバービジネスの1/4 程度は、Linuxを中心に活動しているということになります。

そのLinuxサーバービジネスで、主な市場は、次の3つになります。
 
   1. 企業向け市場
   2. ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)市場
   3. ネットサービス系企業

Linux活用については、歴史的に、HPC市場での採用がもっとも古いものではありますが、まずは、企業向けのLinux市場から見ていきたいと思います。

次回をお楽しみに!

 

 

余談

x86サーバー上でのOSはどういう割合であるかという以前に、x86サーバーが日本でどれくらい出荷されているのか? という話があります。以前は、誰でも活用できる社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA,http://www.jeita.or.jp/japanese/) のよる統計資料を使うことも多かったようです。しかし、x86サーバーの世界1位ベンダー ヒューレット・パッカード社と2位ベンダーデル社が、この産業統計に参加していない(しなくなった) ために、サーバーの出荷数は、この2社を除いた統計となっています。そのため、両社の合計市場シェアが1/3 以上ある状況においては、日本の市場を分石器するとき、JEITAの資料は非常に引用が難しい状況です。

グローバル企業では、IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社を中心としたグローバルな調査企業の市場データを使うことがほとんどです。そのIDCによれば、2009年の国内のサーバー市場規模は約4,807億円で、出荷台数は、51万7,000台です。( http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20100301Apr.html )
この数字には、メインフレームやUNIXサーバーも入っていますが、台数ベースで考えれば、ほとんどがx86サーバーと考えることができます。つまり、おおよそ年間で50万台のx86サーバーが出荷されたと推測できます。
 
通常、IT専門調査会社の調査結果は、有償で販売されており、ほとんど個人では購入することはないと思います。そのため、実際の統計データを見たときに、自身の実感と市場データと合致しないということは、よく起こります。サーバーベンダーのほとんどは、自社のアピールのために、セミナーで、市場シェア1位というようなデータを使うことが多いです。そのため、最新の市場データは、セミナーに積極的に参加することで目にすることも可能です。




 

著者プロフィール

赤井 誠(あかい まこと)
赤井 誠(あかい まこと)

MKTインターナショナル株式会社 代表取締役社長。
日本ヒューレット・パッカード株式会社に入社後、HP-UXやHPソフトウェアの開発に従事。その後、マーケティングに移動し、HP製品だけでなく、各種ISV製品販売推進を担当。サービス事業戦略部門を経て、2003年からLinuxビジネス立ち上げのリーダーとなり、日本HPをLinux No.1ベンダーに導く。ハイパフォーマンス・コンピューティング、VMWare、Microsoft Windows、HP製クラウド管理ソフトウェアのビジネス開発担当を歴任。2010年より、株式会社サイバーリンクスにて新規事業開発に従事。2011年4月 MKTインターナショナル株式会社を起業し、現職。
『マックで飛び込むインターネット』(翔泳社) の執筆以降、ライター活動も実施中。『MySQLクックブック』『JBoss (開発者ノートシリーズ) 』(オライリージャパン) など多数。
ここで述べられていることは私の個人的な意見に基づくものであり、私の所属する組織とは何ら関係はありません。

Twitter id:  mktredwell

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