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Home 特集 コラム 道勇 浩司の「ヘルシンキ通信」 起動時間短縮が必要な10の理由

道勇 浩司の「ヘルシンキ通信」

起動時間短縮が必要な10の理由

 

先月LinuxCon Japan 2010で起動時間短縮に関して発表(*1)したので、起動時間短縮を少し振り返って見たいと思います。

最近のSoC(System-On-Chip)はアイドル状態になると、多段階の深いスリープモードへ落ちていくことで、アイドル時の消費電力を減らしています。基本的には消費電力の少ないスリープほど、復帰時間は長くなるという仕組みになっています。またこの多段階のスリープモードは、SoC内のパワー・ドメイン毎に制御可能となっていて、きめ細かい制御で消費電力を抑えています。

上記のような状況から、一度起動してしまえばコールドブート自体の機会が少ないので、起動時間短縮への要求はそれほど大きくないのでは? という意見もあります。
以下、私なりに起動時間短縮の必要性を考えてみました。


1, デジタルカメラ
一瞬のシャッターチャンスを逃さないために。

2, デジタルTVや情報家電製品
電源ONからすぐに目的のチャンネルへいけなかったり、メディアの再生までに待たされたりはしたくないです。日常的に使うことなので、かなり不満の原因になりそうです。

3, カーナビなどの車載情報機器
乗車後、目的地を検索するためのナビ起動に何分も待ったりすると、これも毎回のことなので不満の原因になりそうです。

4, ebook readerでページを読んでいるときは電源OFF
読書に使うものなので、軽さが大切。バッテリも最軽量。携帯電話と違って、常時電話を受ける必要はないので電源OFFもあり。

5, 携帯電話の購入直後の最初の起動
せっかく憧れの新しい携帯電話を購入しても、最初の起動時に、「あれ、壊れているのかなぁ?」と思うほど長く待たされると、評価も下がりそうです。

6, 製造工程における製品のソフトウェアテスト時
デバイスの製造のために工場を借りる場合、工場のライン上でデバイスのテスト(起動時間を含む)に必要な時間が長ければ長いほど、工場のラインのレンタルのために支払う金額は上がってしまいます。
これは自社工場で製造・テストを行う場合も同じ。時間がかかればコストも増えます。

7, ソフトウェア開発/テスト時の起動待ち時間
複雑なソフトウェア・スタックの開発やテストのために、何百人という開発者やテスターがデバイスを使っているわけですが、彼らはパッチの動作確認やバグの再現パターンを見つけるために何度もデバイスを起動させなければなりません。このときデバイスがテスト可能な状態に起動するまで待つ時間は意外と無駄かも。

8, 飛行機が着陸したら、携帯のスイッチON
特に飛行機の乗降ドアがあくまで、することもないのでいいかも。

9, 携帯でもWakeupOnLANみたいなことが可能に
携帯の冬眠モードのような...遭難したときにバッテリを最大限持続させたい場合に...

10, 少しでも地球にやさしく
結果的に個々の電源OFFに大した効果はなくとも、少しは地球のためになります。
それに、会社のイメージアップにも貢献できるかもしれません。

と、最後のほうは少し苦しくなってきたのですが、10の理由を考えてみました。みなさんはどう思いますか?

*1: http://events.linuxfoundation.org/2010/linuxcon-japan/doyo

 

著者プロフィール

道勇 浩司 (どうゆう ひろし)
道勇 浩司 (どうゆう ひろし)

Senior Engineer
MeeGo Computers, Mobile Solutions, Nokia
富士通、ウィンドリバー、モンタビスタ・ソフトウェアを経て2005年より現職。 NokiaにてLinuxベースのプロダクトN770、N800、N810、N900の開発プロジェクトに参加。 OS & ミドルウェア コアチームに所属し、主にブートローダ、デバイスドライバ、カーネル、マルチメディアフレームワーク関連の開発に携わっている。

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