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Home 特集 コラム 飯尾 淳の「デスクトップ?何それ、おいしいの?」 【デスクトップ?何それ、おいしいの?】(3) -情報システム担当者、次の一手は?

飯尾 淳の「デスクトップ?何それ、おいしいの?」」

【デスクトップ?何それ、おいしいの?】(3) -情報システム担当者、次の一手は?

 

IE6縛りの現象に代表されるように、サーバからクライアント、その上で動作するアプリケーションまで、個々に指定して作成するシステム、すなわち個々のモジュール間で依存性の高いシステムは、構築や運用が安易である一方、次のシステム改修時に、大きな苦労が待ち構えているのです。いわば問題の先送りと言えます。

システムを構築する様々なモジュール間のインタフェースが標準化され、オブジェクト指向で構造化されたシステム構築手法が一般的になったいま、できるだけ独立性の高い、モジュラリティを意識したシステムが、望ましいシステムのあり方です。このようなシステムであれば、日々の絶え間ない技術革新に追随していくことができ、持続性のあるサスティナブルなシステムを実現することができます。そしてクライアントとしてWindowsのデスクトップであろうが、Linuxのデスクトップであろうが問題なく接続でき、ユーザに選択肢が与えられるでしょう。実際には、運用上の問題などから、まだまだ理想論かもしれませんが。

ところで、このような気の利いたシステムを検討できる能力のある情報システム担当者が、Linuxデスクトップに目を向けるかというと、残念ながら、話はそう簡単にいきません。私の周囲にいるデキる担当者や情報システム部の敏腕マネージャは、既に、次の世代を視野にいれています。つまり、このような柔軟性の高いシステムを構築できた時点で、クライアントとして、デスクトップPCやノートPC以外の形態によるクライアントを導入できないかと考え始めています。

新たな形態によるクライアントとはタブレットであったり、スマートフォンであったり、とにかくこれまでとは違うクライアントのあり方で、業務が遂行できるかを真面目に検討しています。でも、いかにAndroidがLinuxカーネルで動いているといっても、Androidベースのタブレットやスマートフォンを、Linuxデスクトップと呼ぶのには、まだいささか抵抗があるのではないでしょうか?

でも、私はLinuxデスクトップが活躍する場はあると信じています。次回は、活躍しそうな場所について説明しましょう。

著者プロフィール

飯尾 淳(いいお じゅん)
飯尾 淳(いいお じゅん)

株式会社三菱総合研究所 主席研究員。2009年から東京農工大学の客員准教授を兼務。
専門は、画像処理、ユーザインタフェース、行動情報分析、等をテーマとした研究開発だが、開発プラットフォームとして初期のころからLinuxを利用するようになり、現在に至る。開発者かつユーザの立場で、Linuxデスクトップの普及推進に取り組んでいる。『Linuxによる画像処理プログラミング』(オーム社)、『C言語によるスーパーLinuxプログラミング』(ソフトバンク クリエイティブ)等、関連著書多数。HCD-Net認定 人間中心設計専門家。博士(工学)、技術士(情報工学部門)。

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