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Home 特集 コラム 飯尾 淳の「デスクトップ?何それ、おいしいの?」 【デスクトップ?何それ、おいしいの?】(4) -Linuxデスクトップが活躍しそうな場所はどこか

飯尾 淳の「デスクトップ?何それ、おいしいの?」」

【デスクトップ?何それ、おいしいの?】(4) -Linuxデスクトップが活躍しそうな場所はどこか

少し現実的なところに目を向けてみましょう。OSSのコストメリットが十分に効いてくる領域では、今後、Linuxのデスクトップが今までよりも普及する可能性があります。

まず自治体での活用です。数年前の、自治体におけるOSSデスクトップ実証実験では、先陣を切っていた栃木県二宮町がLinuxデスクトップの効果的な活用事例として気を吐いていたのですが、真岡市と合併した際に、残念ながらなし崩しに中止となる憂き目にあってしまいました。

しかし自治体でのOSS利用といえば、昨今、注目を浴びている事例がOpenOffice.org(OO.o)やその派生ソフトウェアであるLibreOffice(LO)の拡がりです。福島県の会津若松市、大阪府の箕面市や交野市、といった先進事例だけでなく、山形県や徳島県といった大規模自治体にも波及をみせています。OO.oやLOの機能性は、いまや他の商用オフィス製品と全く遜色なく業務に支障がない一方で、大きなコスト削減のメリットがあることが全国に浸透していきました。

自治体におけるOO.oの浸透は、関係者の尽力により数年かけてジワジワと進んでいきました。ここへ来てようやく、その勢いが爆発しようかというところです。その次には、Linuxデスクトップがそうなるという可能性も、全くないとは言いきれません。

その自治体に対するOO.o普及を支援してきた企業である、アシストの試みにも注目です。企業への展開は、アシストが突破口になる可能性も否めません。同社は、2011年、Ubuntuのサポートを提供している英国カノニカルと提携し、企業へUbuntuを導入する際のサポートを提供するサービスを日本でも始めると発表しました。それと同時に、クライアントPCのOSをUbuntuに入れ替えるという、同社社長による思い切った宣言も飛び出しました。これは、OO.o導入支援サービスを始めたときに、やはり同社社内のオフィス製品を可能な限りOO.oに入れ替えた経験を活かした展開です。自らが率先して見本を示す、あっぱれな態度といえましょう。同社には、やればできる、というところをぜひ示していただきたいと期待しています。

さて、次回はLinuxデスクトップの利用のオススメについて考えてみましょう。

著者プロフィール

飯尾 淳(いいお じゅん)
飯尾 淳(いいお じゅん)

株式会社三菱総合研究所 主席研究員。2009年から東京農工大学の客員准教授を兼務。
専門は、画像処理、ユーザインタフェース、行動情報分析、等をテーマとした研究開発だが、開発プラットフォームとして初期のころからLinuxを利用するようになり、現在に至る。開発者かつユーザの立場で、Linuxデスクトップの普及推進に取り組んでいる。『Linuxによる画像処理プログラミング』(オーム社)、『C言語によるスーパーLinuxプログラミング』(ソフトバンク クリエイティブ)等、関連著書多数。HCD-Net認定 人間中心設計専門家。博士(工学)、技術士(情報工学部門)。

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