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Home 特集 コラム 飯尾 淳の「デスクトップ?何それ、おいしいの?」 【デスクトップ?何それ、おいしいの?】(7) -Linuxディストリビューションならではの価値を見出すべし

飯尾 淳の「デスクトップ?何それ、おいしいの?」」

【デスクトップ?何それ、おいしいの?】(7) -Linuxディストリビューションならではの価値を見出すべし

被災地支援パッケージは極端な例としても、様々な分野で自由に利用できるOSSを好きなだけ(メディア容量の制限はありますが…)収録し、気の利いたカスタマイズを簡単に実現できるというLinuxディストリビューションならではの使い方は、Linuxデスクトップの応用として、もっと注目を浴びてもよい利用方法でしょう。

例えば、Scientific Linuxは、フェルミ国立加速器研究所(Fermi National Accelerator Laboratory)と欧州原子核研究機構(CERN)による由緒正しいLinuxディストリビューションでありながら、RHEL互換かつ高エネルギー物理学分野向けのパッケージを収録しているという非常にユニークなディストリビューションです。

その他にも、初等中等教育機関での活用に向けてチューニングされているEdubuntuや、アジア圏での使いやすさを考慮してアジア向けとして開発が進められているAsianuxなど、目的に合わせたカスタマイズを簡単に実現できる点を見直し、そのようなメリットを前面に押し出すやり方もあるのではないでしょうか。

最後に、Linuxディストリビューションの変り種として、RebuntuというUbuntuの派生バージョンを紹介しましょう。Rebuntuの最新バージョンはUSBやCDからブートするブータブルOSとなっています。しかしRebuntuは「再生以外、何もしません」。

Rebuntuでは、起動処理の終了後、自動的に仮想化環境が立ち上がるようにプログラムされています。そして、その仮想化環境のなかで「Rebuntuそのもの」が起動されます。仮想マシンとして起動したRebuntuは、さらに仮想化によるRebuntuを起動します。このようにして、次から次へと再起的に、Rebuntuが起動されていきます。当然ながら、物理的なメモリには限界があるので、実際のリソースを消費し尽くしたところで、Rebuntuの処理は破綻します。 

RebuntuはもはやLinuxデスクトップと呼べる代物ではありませんが、こんなモノまで許してしまうLinuxの奥深さを感じていただければ幸です。

このシリーズは今回で終了です。いかがでしたか?

これを機会にLinuxデスクトップの利用について考えていただけたらうれしいです。

著者プロフィール

飯尾 淳(いいお じゅん)
飯尾 淳(いいお じゅん)

株式会社三菱総合研究所 主席研究員。2009年から東京農工大学の客員准教授を兼務。
専門は、画像処理、ユーザインタフェース、行動情報分析、等をテーマとした研究開発だが、開発プラットフォームとして初期のころからLinuxを利用するようになり、現在に至る。開発者かつユーザの立場で、Linuxデスクトップの普及推進に取り組んでいる。『Linuxによる画像処理プログラミング』(オーム社)、『C言語によるスーパーLinuxプログラミング』(ソフトバンク クリエイティブ)等、関連著書多数。HCD-Net認定 人間中心設計専門家。博士(工学)、技術士(情報工学部門)。

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