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Home 特集 コラム 中尾 貴光の「中国OSS事情」 中国政府がOSSを重要施策に認定、その理由とは?

中尾貴光の「中国OSS事情」

中国政府がOSSを重要施策に認定、その理由とは?

 

皆さん、こんにちは。 Anhui OSSの中尾と申します。

私は中国安徽省の馬鞍山市という場所でオープンソースの専門企業を設立し、現在は主にLAMP関連とAndroidを中心としたモバイルOSに注力した事業を展開しています。


この度、機会を頂戴しましたので同コラムにて中国のオープンソース事情を綴っていきたいと考えています。最初の数回は概要を、そしてその後は旬なキーワードなどを盛り込んだ内容をだいたい2週間に1回の割合でお届けしていきたいと思います。


さて、早速本題に入りますが、こちらのコラムをご覧いただいている方は北東アジアOSS推進フォーラムという日本、中国、韓国の3ヶ国代表が1年に1、2回集い、共通の課題や問題解決に取り組んだり、OSSを共同推進する取り組みはご存知かと思います。
この北東アジア推進フォーラムには中国OSS推進連盟(中国名:中国开源软件推进联盟)が中国側の代表的な存在として参加しており、その代表は陸首群主席 が務められています。この陸氏はもちろん中国国内でもOSSの顔役として知られており、毎年6月に開かれる「中国OSS世界OSSサミット」という国内外 からOSS関連の著名人を呼んで開かれる一大イベントでも2006年の開始以降常に基調講演を務めています。

この中国OSS推進連盟がコミュニティの代表なら、政府の代表は工信部(情報産業部、中国名:中华人民共和国工业和信息化部)になります。先に紹介したサミットでも最初の謝辞を務められていますし、OSSに関する政策発表の際はほぼ、この工信部からの発表となります。


その工信部の発表で、昨年大変重要な発表がありました。それは2011年から始まる第12次5ヶ年計画においてOSSが独立した項目として列挙されること になった、要は重点施策に認定されたということです。2010年まではどういう扱いだったかというと「核高基」というハイテクや基盤システムを重点施策と するプロジェクトの一部分としてOSSが取り上げられていました。第12次5ヶ年計画ではそこが更に明確に重要視され1つの項目として扱われるようになっ たのです。


さて、では何故、中国政府としてOSSを推進していくのか?ということですが、これには「自主的知的財産権」、「違法コピー(海賊版)ライセンス対策」、「中小企業の情報化とコスト低減」などがあげられるのですが、この細部については次回以降で。



それでは、また次回!

著者プロフィール

中尾 貴光 (なかお たかみつ)
中尾 貴光 (なかお たかみつ)

Linux/OSS業界に浸かり始めて早10年。現在は中国安徽省馬鞍山市にLinux、Android(Ophone)を中心としたOSSの教育、コンサル、開発などを行う会社を設立し、家族ともに同地滞在中。 現在は上海Androidの会 会長、OESF International Operation China、 安徽省馬鞍山市花山区高級招商顧問なども務める。

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