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Jim Zemlin氏インタビュー

Jim Zemlin

  記念すべき第一回目のインタビューは、Linux FoundationのExecutive Director、Jim Zemlin氏。Linuxコミュニティの中心人物が、Linuxの今後の展望を占います。

 


質問: 現在、私たちは、クラウド・コンピューティング、モバイル・コンピューティング、マシン間のシームレスなオペレーションなど、ITシステムの新しい流れに直面しています。(私は、)過去数年間に起きたコンピューティングの流れの変化は大規模かつ劇的なものであったと思います。
これらの変化について、どのように思いますか?


Jim Zemlin: 私たちが急激なイノベーションを経験していることは事実です。IT業界は、コストのプレッシャーと競争の中で、より多くの機能を備えた、より良い製品を、より素早く提供しようと躍起になっています。これはデータセンター、デスクトップ、そしてモバイル・コンピューティングにおいて起きています。そして、Linuxは、このすべての分野において原動力となっています。というのは、Linuxによりコストが節約され、統合モバイル・デバイスおよび仮想エンタープライズ環境にとってチャンスが生み出されるからです。

 


質問: Linuxの普及・利用状況に関して変化はありますか?


Jim Zemlin: 現在、Linuxに関して私たちが考えなければならないのは、なぜLinuxを利用するのかではなく、どのように利用するのかということです。そして、私たちがLinux Foundationで行っている多くの仕事がこれに含まれます。一例を挙げるならば、私たちは、ユーザーがLinuxの恩恵を最大限に享受できるように、トレーニング・コースを提供したり、Linux開発コミュニティとの協力方法に関する論文を発表したりしています。

 


質問: 現在Linuxが持っている課題は何でしょうか? それに対してLinux Foundationは今後どのような活動を行っていく考えですか?


Jim Zemlin: Linuxは今、かつてないほどにコンピューティングの将来を大きく左右する可能性を持っています。Linux Foundationは、標準化、コラボレーション、アップストリーム開発などの活動を統合し、法的な防衛措置によりプラットフォームを保護し、プラットフォームを代表する業界の明確な立場を示すために、この可能性の実現のためにサポートしています。

私たちがモバイル・コンピューティングにおいて取り組む必要のある課題の1つは、「fit and finish」(手触り感と仕上がり感)です。Linuxの機能やコストに関する優位性については疑う余地はありません。今後注目していくべき点はユーザー体験だと考えています。

 


質問: 「fit and finish」について、もう少し詳しく説明して頂けますか?


Jim Zemlin: 「fit and finish」は、Linuxベースの機器を使用するエンドユーザーの使い勝手の良さを高めるために、開発者と機器メーカーが行っている取り組みを意味します。ユーザーの使い勝手の良さの例としては、機器の素早い起動、素早い接続、スムーズな画像表示などが挙げられます。

 


 質問: Linux業界でこの「fit and finish」を向上させるための活動はありますか?


Jim Zemlin: 開発者、半導体メーカー、および機器メーカーを含めたLinuxコミュニティは、こぞってそういった必要条件への対応に取り組んでいます。MeeGoやAndroidなどの活動はまさにその例です。

 


 質問: 「fit and finish」を向上させるために、LFが参加している活動はありますか?


Jim Zemlin: 私たちは、MeeGoプロジェクトを主催しており、GoogleやHPなど、他のメンバーと協力して、上流行程と下流工程の開発の調整を支援しています。これにより開発工程が共有されるため、製品の市場投入時間の短縮だけでなく、革新的な素晴らしい製品の開発につながると考えています。

 


 質問: この数ヶ月間に、あなたが非常に面白いと感じたニュースで、将来のコンピューティングおよびLinuxにとって重要な意味合いを持つ可能性があるものはありますか?


Jim Zemlin: 最近、SeaMicroは、サーバー用の組み込み型の仮想ネットワーク構造を備えた512個のIntel製Atomプロセッサで構成されたサーバー・クラスタを発表しましたが、私はこのようなイノベーションが今後数ヶ月にサーバー市場で起きうることの始まりに過ぎないと信じています。私たちは、Linuxがスケーラビリティ、価格、および性能の限界を押し広げると思っています。SeaMicroは、自社のサーバーがエネルギーコストを75%削減すると主張しています。これは素晴らしいことです。もう1つの注目すべき分野は、Linuxが重要な役割を果たしているM2M(マシン・ツー・マシン)の分野です。M2Mにより、無線および有線ネットワークで接続されたシステムは、同じ機能を持つ他のデバイスと通信し、複数のデバイスの効率を最大限に高め合理化することができます。Linuxは、この通信およびM2M技術をサポートするための共通のプラットフォームを提供します。

 

 

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